阪神・糸井3戦連続マルチも「振り返ればサヨナラ負けですね」

[ 2018年9月18日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4―6DeNA ( 2018年9月17日    横浜 )

6回2死二塁、右前適時打を放つ糸井(撮影・島崎忠彦)
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 阪神・糸井は真正面を見つめたまま、足早に歩を進めた。記者からの問いかけにも硬い表情は変わらない。訪れたしばしの沈黙。ただ一言、絞り出すように疲労困憊(こんぱい)の一戦を振り返った。

 「振り返ればサヨナラ負けですね」

 大山に負けじと、4番打者として打線を鼓舞し続けた。まずは2点を追う6回。2死無走者から大山が二塁打を放つと、2回以来となる久々の得点圏に黙ってはいなかった。カウント2―1からの4球目。左腕・浜口の真ん中低めのスライダーに反応した。一、二塁間を痛烈に破る一撃で、大山が生還。右翼・ソトが後逸する間に自身も二進を果たすと、なおも一、二塁からナバーロの中前打で同点のホームを踏んだ。

 一時は勝ち越しとなる4点目を演出したのも、背番号7だった。8回1死無走者からパットンの150キロ速球を難なく右前打。続く陽川の初球には、すかさず二盗を決めた。早くも昨季に並ぶ21個目の盗塁。打って、走って好機を広げる姿に、ベンチのムードは自ずと盛り上がる。陽川の適時三塁打を呼び込み、2得点を記した。

 敵地・横浜での先勝を生かすことはかなわなかったが、今後の激戦を見据えると、右肩上がりの打撃は頼もしい限りだ。2安打を放ち、15日ヤクルト戦から3試合連続のマルチ安打。9月の月間打率は48打数14安打の・292まで上昇した。混沌(こんとん)とするセ・リーグの順位争い。一気に抜け出すべく、まだまだ超人ぶりを見せつける。

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2018年9月18日のニュース