阪神・大山“覚醒”10号!2試合連続先制弾「自然とバット出せた」

[ 2018年9月18日 08:30 ]

セ・リーグ   阪神4―6DeNA ( 2018年9月17日    横浜 )

初回2死、大山は左越えソロを放ち金本監督(右)とハイタッチ(撮影・岩崎 哲也)
Photo By スポニチ

 阪神・大山悠輔内野手(23)が17日のDeNA戦で10号に初到達した。初回に2戦連発の先制弾を放つなど2安打。3発を含む6打数6安打だった前日の勢いは継続した。プロ2年目以内の2桁本塁打達成は阪神では80年に新人で18本塁打した岡田彰布以来だ。サヨナラ敗戦によって一日で最下位へ再転落。逆転でのクライマックスシリーズ進出へ覚醒した大砲への期待は高まるばかりだ。

 神懸かっていた前日に続き、大山はまた打った。2年目で初の2桁到達となるソロ本塁打を含む2安打。悔しいサヨナラ敗戦でも強打は色あせない。

 「自然と反応でバットを出すことができました」

 初回2死。テンポ良くアウトを重ねていた浜口の4球目、内角寄り高めカットボールを捉えた打球は左翼席中段で跳ねた。着弾を見届けるまでもない完璧な先制弾。6打数6安打3本塁打7打点と暴れ回った余韻が消えない第1打席に日をまたいで7打数連続安打へ伸ばした。

 阪神で2年目以内に2桁本塁打に乗せるのは実に38年前の80年に新人で18本を放った岡田彰布以来。いかに久しい生え抜き大砲だったかは歴史が物語る。

 「自然と反応で…」の言葉が示すように絶好調の波は続いた。3回の遊ゴロ併殺打を挟み、6回は2死から左翼線へ二塁打。初球から外角中心の変化球攻めで追い込まれた後、初めて来た浜口の内角147キロ速球にしっかり反応した。糸井の右前適時打で生還し、2点差を追いつく同点劇の起点になった。

 福留が先発を外れた6試合で堂々の3番に定着。敗戦後の帰り道で真っ先に振り返ったのは9回の最終打席だ。「全ては最後の打席。あそこで打たないと意味がない」としぼり出した。追いつかれた直後に2死一、二塁の好機を託され、果敢に狙った山崎の初球ツーシームを打ち損じて遊飛に倒れた。

 「最後ああいう場面で打てるように成長して欲しいですね。勝負どころ、一番のチャンスでの勝負根性というものを、さらなるステップアップとして、こちらは成長してほしいと思っています」

 金本監督も期待を寄せるからこそ、もう一段上の要求だ。9月13試合では55打数25安打の打率・455、8本塁打、19打点。紛れもなく打線の中核を担う存在になった。一日で最下位へ再転落した一方、3位まで1・5ゲーム差の混戦は変わらない。すぐ近くに見えるAクラス浮上のキーマンは誰が見ても大山だろう。 (巻木 周平)

続きを表示

2018年9月18日のニュース