阪神、痛恨サヨナラ負けで単独最下位転落 19日にもV可能性完全消滅

[ 2018年9月18日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4―6DeNA ( 2018年9月17日    横浜 )

金本監督は選手交代を告げベンチに引き揚げる(撮影・岩崎 哲也)
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 4―4の同点で迎えた延長10回に悲劇の瞬間が訪れた。2死一塁。阪神の6番手・ドリスが投じた142キロのフォークは、ほとんど落ちないまま、ど真ん中へ入った。それをソトに打ち砕かれた。「フォークが抜けて甘いところに入ってしまった。悔しい」。守護神が痛恨のサヨナラ2ランを浴び、3時間51分の熱闘に終止符を打たれた。

 敗因は、ドリスだけではない。サヨナラ負けの布石を打たれたのは、1点を勝ち越した直後の8回だった。2死無走者から藤川が宮崎に痛恨の同点ソロを浴びた。「最後の1アウトを取るのが難しかった。宮崎にうまく打たれてしまった」。6回に2点ビハインドを追いつき、8回に追い越した直後の被弾。つかみかけた試合の流れを、再び相手に明け渡す1失点となった。

 「もう、やりようがないですね。勝ちパターンを出して負けたわけですからね」

 人事を尽くした金本監督も天を仰ぐしかなかった。先発陣の谷間で起用した岡本を4回3失点で早々にベンチへ下げ、5回から継投へ突入。同点に追いついた6回には桑原を投入し、勝ちパターンの救援陣に託した。

 特に7回から登板した藤川には7月29日のヤクルト戦以来、今季7度目となった回またぎを任せた。右打者が並ぶ打順だったことを「まあね」と理由の一つに認め、「球数も少なかったし」と付け加えた。状態の良さ、相手打線の並び、7回をわずか10球で終えた状況も加味すれば、ドリスが不安定な今、好調の藤川に2イニングを任せるのは、しごく自然な流れだった。それで打たれたのは、結果論だ。

 ただ、敗れたのは事実だ。これで単独最下位に再転落となった。借金10で残り20試合。最短で19日にも、優勝の可能性が完全消滅する。投手も、野手も、ベンチも、明日なき戦いを続ける他ない。 (惟任 貴信)

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2018年9月18日のニュース