ハム上沢、粘投11勝 少女からの“幸運の贈り物”で奮起

[ 2018年9月18日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム4―2オリックス ( 2018年9月17日    札幌D )

11勝目を挙げた上沢(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムは17日、札幌ドームで行われたオリックス戦に快勝。先発した上沢直之投手(24)は走者を許しながらも粘りの投球を披露し、7回6安打2失点で自身7試合ぶりとなる11勝目を挙げた。首位の西武も勝ったため7・5ゲーム差は変わらないが、2位・ソフトバンクとは1ゲーム差。残り17試合も負けられない戦いが続く。

 少しだけ、目は潤んでいた。決勝打の中田とともに上がったお立ち台。自身7試合ぶり、52日ぶりの白星を手にした上沢は「うれしいです。ランナーはたくさん出したけど、何とか粘ろうと思って投げました」と語り、ファンの歓声を浴びた。

 粘った。3回は福田に先制打を許したものの、なお1死満塁で4番の吉田正を二ゴロ併殺。6回もロメロに適時打を浴びながら、なお無死二塁から後続を断って最少失点で切り抜けた。マウンドで粘る姿が打線を奮い立たせ、6回に中田の2点適時打などで一挙3点を奪って逆転。111球の力投が報われた。

 この日、滞在している札幌市内の合宿所から札幌ドームに向けて出発する際、ファンの少女から幸運の象徴とされる「四つ葉のクローバー」をもらった。7月27日のオリックス戦で初の2桁となる10勝目も、その後の6試合は白星に恵まれなかった。6日の北海道胆振東部地震後、初の試合だった8日の楽天戦は敵地で3回9失点だった。少女からの心温まる贈り物に「こういうことを大事にして、いいキッカケにしたい」と強く思い、マウンドでも粘りに粘った。首位・西武と7・5ゲーム差も直接対決6試合を残す。「シーズンも残り少ないのでここから波に乗りたい」と上沢。18年シーズンを走り切った先に「エース」の称号が待つ。 (山田 忠範)

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2018年9月18日のニュース