阪神、痛恨黒星 響いた岩田の危険球退場 才木緊急登板も

[ 2018年8月20日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5―8ヤクルト ( 2018年8月19日    神宮 )

3回無死、青木への死球で危険球退場となり、ぼう然とする岩田(撮影・椎名 航)
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 阪神は19日のヤクルト戦に5―8で敗れ、5カード連続勝ち越しを逃した。3点を追う9回に無死満塁の絶好機を得ながら無得点。各地で最終回の大量得点が続出した“ドラマチックサンデー”の波に乗れなかった。初回の先制被弾に加えて3回に危険球退場した岩田稔投手(34)の乱調が最後まで響き、痛い黒星を喫した。

 逆転劇を信じ、虎党の大歓声は最高潮に達した。3点を追う9回だ。抑えの石山から安打と連続四球で無死満塁。ベンチでは原口がヘルメットをかぶってバットを携え、出番へ動きだした。きっと、何かが起きる。誰もが信じて疑わなかった。

 絶好機で最初に迎えたのはロサリオだ。7回の左前適時打を含めて既に2安打。高まる期待感は内寄り高めの甘い直球を打ち損じた三邪飛でしぼんだ。

 まだ二の矢がある。前夜に待望の1号を放ったばかりの鳥谷だ。2ボールからの3球目を強打し、快音は残っても鋭いゴロは二塁正面へ。まさかの併殺打だった。ネクストサークルに控えていた“代打の神様”という最強の矢を繰り出す前に攻撃は終わった。

 逆転や同点どころか1点も奪えないままの幕切れ。「それは分からん」。ロサリオの打ち損じを問われた金本監督は珍しく怒りを押し殺しているようにみえた。

 8月まっただ中の日曜日。劇的な熱戦を繰り広げる高校球児に触発されたようにプロ野球界でも各球場で終盤のドラマが巻き起こった一日だった。猛虎にも土壇場で見せ場が到来しながら波に乗り損ねた痛恨の不発。5カード連続の勝ち越しも逃した。

 もっとも敗因を振り返れば、序盤にたどり着く。金本監督も「その回やな…」と認めた。2―3で迎えた3回裏だ。先頭打者・青木への初球。岩田の143キロの直球が頭部付近へ抜けた。ヘルメットをかすめたように映り、危険球とみなされた。わずか44球での退場。緊急登板した岡本は傾いた流れを食い止められず、致命的な4点を奪われた。

 1、2回には被弾。球団広報を通じて「先発投手としての役割を果たすことができず、チームに迷惑をかけてしまい申し訳ないです」と謝罪した。継投策にも影響し、8回には先発要員の才木まで使った。金本監督は配置転換を「いやいや。違う」と否定し、「緊急ですよ。人数が足りないから」と説明。岩田の乱調で計算が狂った。上位浮上の可能性のあった一戦で手痛い黒星。順調だった夏の旅路まで狂わないようにしたい。(山本 浩之)

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