金足農・エース吉田 歴史的Vへあと1勝 東北全体の期待を背負い「絶対勝つ」

[ 2018年8月20日 12:33 ]

第100回全国高校野球選手権大会第15日・準決勝   金足農2―1日大三 ( 2018年8月20日    甲子園 )

<日大三・金足農>金足農先発・吉田(撮影・大森 寛明)
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 第100回全国高校野球選手権大会の第15日は20日、甲子園球場で準決勝が行われ、第1試合は、金足農(秋田)が日大三(西東京)に2―1で勝利し、初の決勝進出を決めた。今秋ドラフト1位候補のエース・吉田(3年)は7三振を奪い、1失点で5試合連続の完投。秋田県勢としては1915年の第1回大会の秋田中(現秋田高)以来103年ぶりの決勝進出で、東北勢として初の真紅の大旗の白河の関越えに挑む。

 吉田はコーナーを丁寧につく投球で9安打1失点。4回2死一、三塁の場面では、6番・高木を144キロ外角直球で空振り三振に仕留めるなど要所で力の入った直球を投じて日大三打線を封じ「(チームは)ベスト4が最高記録だったので決勝進出できて率直にうれしかった。(最終回は)日大三の粘りで皆に焦りがあったんですけど、自分がカバーしようと思いました。今までやってきた粘り強さだとかチームプレーが生きたと思います。うれしいですけど、ここが終わりじゃないので明日も頑張りたい」と笑顔。決勝に向け「どこの高校も打倒・大阪桐蔭でやってきていると思うので、決勝も東北全体の期待も背負って絶対勝つようにやっていきたい。最後まで笑っていられる夏にしたいと思います」と表情を引き締めていた。

 中泉監督は「本当に吉田がよく踏ん張った。最少失点に抑えてくれた。みんなで声をかけてよく守った」とナインをたたえていた。

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