桑田真澄氏がレジェンド始球式 現役時代さながらの快速球に観客から大拍手 連投の金足農・吉田を気遣う

[ 2018年8月20日 10:04 ]

<日大三・金足農>レジェンド始球式に登場した桑田真澄氏(撮影・大森 寛明)
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 第100回全国高校野球選手権大会第15日は20日、甲子園球場で準決勝が行われ、第1試合の金足農(秋田)―日大三(西東京)の試合前、PL学園OB桑田真澄氏(50)が「レジェンド始球式」に登板。ゆったりとしたフォームから現役時代さながらのストレートを披露した。

 投じた1球は左打者の外角高めに外れたが、糸を引くような快速球。桑田氏は満員の観客から大きな拍手を浴び、一礼した。

 桑田氏は始球式を振り返って「甲子園は苦い想い出もたくさんありますが、3年間育てていただいた感謝を思いながら投げました。回転のきれいな真っすぐを投げられましたが、ど真ん中をめがけていたのに高かったのが反省です」と苦笑い。金足農の吉田投手について問われると、「どこか痛いところが出ればすぐに声を出して欲しい。高校生は体全体を使った投球フォームを身につけて欲しいし、我々大人は投球制限を設けるなどルール作りが必要だと思います」と地方予選から1人で投げ抜いてきた豪腕の体調を心配していた。

 桑田氏擁するPL学園は、この日の第1試合に登場した金足農と84年の準決勝で対戦、8回に桑田氏自身の逆転2ランで勝利した因縁がある。

 桑田氏は5度、甲子園の土を踏んだ。83年、PL(大阪)に入学すると1年生エースとしてマウンドを守った。同級生で不動の4番、清原和博氏とともに投打の中心として大活躍。“KKコンビ”と呼ばれ一躍全国区のスーパーアイドルとなった。準決勝では「夏→春→夏甲子園3連覇」を狙う水野雄仁擁する池田(徳島)を7−0で完封すると、決勝で横浜商(神奈川)を破り優勝。以降84年センバツ(準優勝)、夏(準優勝)、85年センバツ(ベスト4)、夏(優勝)と素晴らしい成績を残した。

 85年のドラフトで巨人に1位指名され入団。以降20年間巨人で先発、中継ぎ、抑えとして大車輪の働きを見せた。07年に1年間メジャーのパイレーツに在籍するも引退。現役引退後は早大大学院で修士を取得するなどスポーツ理論などを勉強した。現在は評論家などで活躍。

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