Dバックス 平野 16戦連続零封 抜群の安定感 チーム首位に大きく貢献

[ 2018年6月12日 05:30 ]

ナ・リーグ   ダイヤモンドバックス8―3ロッキーズ ( 2018年6月10日    デンバー )

7回に登板し、無得点に抑えたダイヤモンドバックス・平野(AP)
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 無双状態だ。ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手(34)は10日(日本時間11日)、ロッキーズ戦で7―2の7回に登板し、3者凡退に抑え  た。日本人投手で斎藤隆を抜き、歴代8位となる16試合連続無失点。メジャー1年目で好投を続ける右腕は、ナ・リーグ西地区の首位攻防戦で3連勝に導き、首位を走るチームの原動力となっている。

 当然のように、スコアボードにゼロを刻んだ。連続無失点試合を16に伸ばした平野は「良かった。久しぶりなので、3者凡退は」と満足げに振り返った。5月6日から始まった連続無失点記録は、ナ・リーグ救援投手の継続中の記録で3番目に長い13回2/3に達した。

 宝刀スプリットを織り交ぜてゴロ2つで2死とし、2016年首位打者の1番・ラメーヒューを迎えた。内角を執拗(しつよう)に攻め、フルカウントからの7球目。この日最速の93マイル(約150キロ)直球を真ん中低めに投じた。見逃し三振。気圧が低く、球の軌道が通常と異なる高地デンバーで苦しんだ2日前からきっちり修正し「ある程度、低めに投げられた」とうなずいた。

 オリックスで通算156セーブを挙げ、日本を代表するクローザーとしての地位を確立して渡米。開幕から終盤の勝負どころを担ってきた。防御率1・61という抜群の安定感を誇り、首位堅持に大きく貢献。この日は5点差での登板となり、「できれば、全試合それくらいで投げたい」と笑った。

 大谷、ダルビッシュら日本選手が次々と故障で離脱している中、34歳のオールドルーキーは役割を全うし続けている。「後輩たちや今から野球をやる子供たちに“僕も頑張ろう”と思ってもらえたらうれしい。そういう子たちのためにも1試合でも多く投げたい」。強い使命感を持っているから、打たれない。

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2018年6月12日のニュース