広島大 東北福祉大に善戦も初戦敗退 部員1人のチアは涙

[ 2018年6月12日 13:12 ]

第67回全日本大学野球選手権 第2日 1回戦   広島大3―8東北福祉大 ( 2018年6月12日    東京ドーム )

全日本大学野球選手権・東北福祉大―広島大・広島大の唯一のチア部員・松原美由さん                               
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 広島大の体育会応援団チアリーディング部唯一の部員として、ユニホーム姿で声を枯らした2年・松原美由さん(21)は試合後、OBや関係者らに「ありがとうございました」と頭を下げながら、涙した。

 中、高と吹奏楽部だったが「チアに憧れがありました。大学生活でなにか爪痕を残したい」と、休部状態だったチアを1人で復活させ、応援やイベントの活動を行ってきた。35年ぶりの全国大会出場が決まり、臨時で部員を募集。「なかなかチア部を認知してもらえず、人集めは苦労した」。校内でのビラ配りなどでなんとか5人の参加者を集めた。授業後の限られた時間で振り付けを考え、練習を重ねた。

 しかし、神宮で11日に行われる予定だった東北福祉大戦は雨天中止で12日に延期。吹奏楽部と5人の臨時メンバーは授業等の関係で応援に駆けつけることができなかった。「残念だが仕方ない。力になれるような応援を」と、応援団とともに笑顔で声を張り上げた。

 悔しさだけでなくさまざまな感情からあふれ出た涙。今後も、唯一のチアとして応援を続けていく。

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2018年6月12日のニュース