日本ハム 斎藤佑 12日阪神戦で今季2度目の先発 早大出身の西野監督との「共闘」誓った

[ 2018年6月12日 05:30 ]

ブルペンでシャドー投球をする日本ハム・斎藤
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 サッカー日本代表はきょう12日、W杯ロシア大会前最後の親善試合となるパラグアイ戦に臨む。西野朗監督(63)と同じ早大出身の日本ハム・斎藤佑樹投手(30)は、同日に札幌ドームで行われる阪神戦で今季2度目の先発マウンドに上がる予定。下馬評が低い中で必死にもがいている日本代表との「共闘」を誓った。

 東京から空路で移動し、真冬のような寒風が吹き荒れる新千歳空港に降り立った。今季2度目の先発チャンス。きょう12日の阪神戦で昨年5月以来の白星を目指す斎藤は同じ早大出身の西野監督が率いるサッカー日本代表への思いを語り、「共闘」も誓った。

 「西野監督もそうだけど、他の競技で早稲田出身の方々が活躍する姿を見ると自分も刺激をもらえる。ワールドカップもテレビで応援します。自分も正念場なので頑張りたい」

 早実、早大でも輝かしい実績を残してプロ入りも、昨季までの7年間で通算15勝23敗。今季も初登板だった4月7日のロッテ戦は4回途中1失点ながら8四死球の大乱調だった。30歳の誕生日だった今月6日のイースタン・リーグ、DeNA戦も降雨ノーゲームになったが4回途中5失点。「20代のいろんなものを洗い流してくれるようだった」と前向きに語っていたが、とにかく結果を残さなければならない立場だ。その状況は過去2試合で白星がなく、下馬評が低い西野ジャパンと重なるものがある。

 斎藤は他競技のアスリートへのリスペクトが強く、サッカーではFC東京の森重、浦和の李忠成と面識がある。両者とも年上であり「自分も30歳になったけどサッカーで30歳を超えても現役を続けている方々は凄いと思う」と言う。まもなく開幕するワールドカップに出場する日本代表には長谷部、本田ら主力に30歳以上のベテランが多いだけに「自分も負けていられない」と目を輝かせる。

 新千歳空港から札幌市内の合宿所に移動後は隣接する室内練習場で軽めに体を動かした。球団スタッフとのキャッチボールではカットボールやチェンジアップも投じるなど実戦を想定。「感触は悪くない。相手どうこうではなく、まずは自分のピッチングをしたい」と表情を引き締めた。

 チームは貯金6で2位も3連敗中。当日は7連戦の初戦であり、先陣を切る斎藤への首脳陣の期待は大きい。西野ジャパンも同日に本番前最後の実戦となるパラグアイ戦に臨む。ともに欲しいものは、ただ一つ。結果だ。(山田 忠範)

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