ヤクルト鵜久森 また代打サヨナラ打 燕党“決めろ”大合唱に燃えた

[ 2017年4月14日 08:40 ]

セ・リーグ   ヤクルト3―2中日 ( 2017年4月13日    神宮 )

<ヤ・中>9回2死三塁、サヨナラ打を放ち手荒い祝福を受けるヤクルト・鵜久森
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 また決めた。ヤクルトにサヨナラ男が誕生した。一塁を回った鵜久森は、味方ベンチに目を向ける。「いつ来るのかなと。冷静だった分、余計に寒かった」。ウオーターシャワーも慣れたもの。連敗を6で止めた一打に喜びを爆発させた。

 「“自分で決めてやる”と強い気持ちで行った。何とか連敗を止めたかった。良かった」

 同点の9回。2死三塁で出番は来た。相手投手は岩瀬から佐藤へ交代。対戦データはなかったが「開き直っていった」。初球のスライダーを引っ張った。ファウルだったが「(相手は)代わりっぱな。ボールだったけど強引にいってやろうと思った」と優位に立った。2球目を左前に返した。

 15年7月7日の巨人戦(東京ドーム)以来、1番に山田が入った。乗れないチームには、きっかけが必要だった。最後に応えたのは鵜久森だ。開幕3戦目、2日のDeNA戦(神宮)では延長10回に代打サヨナラ満塁弾の離れ業。この日も値千金の一打を放った。

 3月のオープン戦。札幌ドームでシート打撃の守備に就くと、15年オフに戦力外となった日本ハムのファンから応援歌が流れた。「球団は変わっても活躍している姿を見せたい」。この日はヤクルトファンから「おまえが決めろ!鵜久森!」の大合唱。「皆さんの歓声に元気をもらった」。サヨナラ男の血が騒いだ。

 真中監督に「難しい場面で素晴らしかった。簡単にはできない」と言わしめた。劇的だった7試合ぶりの白星を勢いに変えていく。 (川手 達矢)

 ≪4月2本目≫鵜久森(ヤ)が代打でサヨナラ安打。自身のサヨナラ安打は4月2日DeNA戦の代打満塁サヨナラ本塁打に次ぎ2本目。チームでシーズン2本の代打サヨナラ安打は82年の岩下以来で、右打者では68年に代打サヨナラ弾を2本打った豊田(当時サンケイ)以来49年ぶり。また、ヤクルトで4月までに2本のサヨナラ打は、00年宮本が犠飛と単打でマークして以来2人目だが安打2本は鵜久森が初。

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