阪神・高山 今季初タイムリーは値千金V撃「何とかしてやろうと」

[ 2017年4月14日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4―1DeNA ( 2017年4月13日    横浜 )

<D・神>9回1死二、三塁、勝ち越し適時打の高山は手をたたいて喜ぶ
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 これがラストチャンス―。通常よりバットを短く持ち、集中力を極限まで高めた。8回を終え1―1の接戦にピリオドを打ったのは阪神・高山だった。

 「外野フライでも1点入る場面だったので、何とかしたいという気持ち。それだけでした」

 9回1死二、三塁。山崎康に対し、初球の内角高め147キロ直球を空振り。ひと呼吸置いてリセットした後の2球目、1球目と同じ、内角高め147キロを捉えた。会心の当たりではなかったが、力負けすることなく振り抜き、しぶとく運んだ打球は右前で弾む値千金の勝ち越し適時打。虎党から大歓声がわき上がる中、ベース上で安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 必死だった。前4打席は相手先発・井納の前にいずれも凡退。5回2死三塁の好機も一ゴロに倒れていた。「そういう(調子が上がらない)ことは、打席の中では考えなかった」。本人は強調するが、持ち味の勝負強さは影を潜め、4打席目を終えた時点で打率は・233まで下降。昨季のセ・リーグ新人王の意地もある。このまま落ち込むわけにはいかなった。

 「去年の成績はすでに、過去のものなので。去年の数字を見るよりも、今、自分のやっていることをどう考えるか大事」

 慢心はない。それでも開幕以降、ギアが上がらない危機感はあった。9日の巨人戦では7回2死二塁の好機で代打を送られた。「悔しい気持ちはもちろんありました」。しばらくヘルメットを脱がずベンチから戦況を見つめる姿に、言いしれぬ悔しさがにじんでいた。

 だからこそ、10打席ぶりの安打となった、この一打には価値がある。「ここで打てなかったら…。ずっとそういう(ベンチで悔しい)気持ちを持ち続けるのも悔しいですし、何とかしてやろうと思っていた」。スタメンが確約された立場ではない。チャンスを与えてくれた首脳陣に『打率3割&20本塁打』を掲げた自分自身に応える、開幕49打席目で出た今季初タイムリー。14日からは甲子園で首位をいく広島との3連戦。リードオフマンが、ここから反撃に転じる。(久林 幸平)

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