履正社・安田 3連続Kのち適時打「清宮君が5三振したのわかった」

[ 2017年3月20日 05:31 ]

第89回センバツ高校野球・第1日   履正社12―5日大三 ( 2017年3月19日    甲子園 )

<日大三・履正社>9回2死一塁、左越え適時二塁打を放ちガッツポーズの安田
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 燃えた。1点リードした9回2死二塁。一度、中堅に就いた桜井が再登板すると、安田は初球に狙いを定めた。「スライダーがきていないので真っすぐがくる」―。初球の外角直球を仕留めた打球は左翼フェンス直撃の適時打。二塁ベースに到達すると、右の拳を二度も突き上げた。

 「みんながつないでくれた打席なので集中していました。本塁打になってほしかったけど、まだまだ力不足ですね」

 桜井のスライダーに手こずった。1、3回はいずれもバットが空を切った。5回は見逃しで3打席連続三振。「早実の清宮君が5三振したのがわかりました。自分の想像を2倍上回るキレ。曲がりが遅く、直球かと思った」と脱帽した。ただ、最後の対決は昨冬から取り組む逆方向への意識が生んだ一撃。体の開きを抑え、外の球を強く打ち返してきた練習が大舞台で生きた。

 恵まれた体格は幼少期からで4300グラムで誕生。観戦した母・多香子さん(54)は「大きく生んで、大きく育てました」と話すように、すくすくと成長した。「小学校の時は(午後)9時に寝かせました。牛乳が好きで毎日1リットルは飲んでいました」。高校時代、やり投げで近畿インターハイを制したこともある母は「運動神経は私に似たんです」と笑った。

 安田はこの日、運命に導かれるような出会いもあった。開会式前。甲子園球場のトイレで清宮と遭遇し「でかいなー」と声をかけられたという。互いに決勝まで勝ち進まない限り、今大会の対戦はないが、両選手を担当する阪神の畑山俊二チーフアマスカウトは「この2人には因縁めいたものがある」と不思議な縁も感じている。

 父・功さん(55)が監督を務める大阪薫英女学院(大阪)は冬の全国高校駅伝で2年ぶり2度目の優勝を飾った。この日は「高校伊那駅伝」で観戦できなかったが、次男坊が狙うのは父に続く安田家の「冬春連覇」だ。安田は「日本一を目指さないといけない大会」と力強く結んだ。 (吉仲 博幸)

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