巨人・杉内、ソフトB・和田 良き友そして永遠のライバルの投げ合い

[ 2017年3月20日 10:30 ]

16日のオープン戦で投げあった巨人・杉内(左)とソフトバンク・和田
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 16日のソフトバンク対巨人のオープン戦。ヤフオクドームのマウンドには、和田と杉内の姿があった。かつての同僚で、永遠のライバル。そしていまは良き友でもある。結果は開幕投手に内定している和田が、6回1失点で勝利。試合も本拠地のソフトバンクが5―3で勝った。

 初の投げ合い。過去にソフトバンク担当をしていた記者は、その場に立ち会うことができずに残念だった。担当時代、両者に互いの印象を尋ねたことがあった。和田は「杉は天才タイプ。自分とは違う」と答え、杉内は「自分はあんなに努力できない。ワッチはすごいよ」と語ってくれた。

 確かにそうだった。和田は全体練習後の走り込みが半端じゃなかった。春季キャンプ中、全体練習後のランニングは日課だった。ストップウオッチを手に、薄暗くなるまで走り続けた。当時からわずかながらに股関節に痛みを持っていた杉内は、エアロバイクをこいだ。全体練習に集中し、終えると、他の選手とともに帰路に就いていた。

 同い年、左利き、技巧派。共通点が多く、当時からよく比較された。入団こそ社会人経由(三菱重工長崎)の杉内が先だったが、互いをガッツリと意識。切磋琢磨(せっさたくま)し続けた。当時、球場を出た後のプライベートな付き合いはほとんどなかったはずだ。決して不仲ではなかったが、2人の間には独特の緊張感があった。それがまた、互いを高める要因の一つに感じた。

 関係性に変化が出たのは和田がメジャー挑戦し、杉内が巨人に移籍した12年あたりからだろう。和田は杉内の試合結果をネットでチェック。杉内もまた「ワッチどうなった?」と和田の登板を気に掛けた。初勝利時には感動し、連絡をとっていた。このあたりから永遠のライバルだった2人は「良き友」にもなっていた。

 古巣に戻り、昔と変わらない圧倒的な存在感を示し続ける和田。股関節手術から復帰段階にいる杉内。両者の置かれた立場は違う。杉内が復調した時、今度はぜひとも1軍公式戦で、対峙(たいじ)してほしい。(記者コラム・川手 達矢)

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