虎党待ってた糸井移籍後初アーチ「まだまだやけど」

[ 2017年3月20日 05:51 ]

オープン戦   阪神3―3ヤクルト ( 2017年3月19日    神宮 )

<ヤ・神>1回無死一、二塁、糸井が右翼へ3ランを放つ
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 これぞ超人パワーだ! 阪神・糸井嘉男外野手(35)が19日、ヤクルトとのオープン戦(神宮)に『3番・中堅』で出場し、初回に虎1号となる右越え先制3ランを放った。オープン戦7打席目で飛び出した鮮烈なライナー弾に「しっかり打てたことは良かった」と笑顔。自身にとって日本ハム時代の12年以来、実に5年ぶりとなるOP戦アーチとなった。

 衝撃的な弾道が、神宮球場の空を走った。高山、北條の連続四球で築いた初回無死一、二塁。3番・糸井が、“超人”と呼ばれるポテンシャルの高さを、渾身のフルスイングで証明した。

 「カウントも追い込まれていた。対応していく中で、しっかり打てたのは良かったと思う」

 2ボール2ストライクからの5球目だった。ヤクルト・オーレンドルフが投じた高めに浮いた132キロチェンジアップを一閃(いっせん)。痛烈なライナーのまま、右翼ポール際のスタンド中段へ突き刺さった。右翼手・雄平が打った瞬間に追うのをあきらめるほど、迫力満点の一撃。それでも、白い歯を浮かべながら「まだまだやけど」と謙そんするのだから、頼もしい。

 15日のオリックス戦(京セラドーム)で初実戦を迎えてから、7打席目で生まれた虎1号。打球のインパクトもさることながら、いきなり見せ場をつくった勝負強さもさすがだった。昨年は13人が務めた「3番」。全143試合で初回に本塁打を放ったのは、江越、高山がそれぞれ1回ずつの2回だけだ。オーレンドルフが2回以降は立ち直っただけに、よーいドンでの一発は余計にその価値が際立った。

 前日18日のDeNA戦(横浜)から再開した守備でも不安はない。4回に荒木と交代するまで守備機会は1度だけだったが、初回2死一、二塁から雄平の右中間へのフライ打球を軽快にランニングキャッチ。右膝関節炎のリハビリに付き添ってきた本屋敷トレーナーも「100%の強度でプレーできている」と、改めて万全を強調した。

 試合後、金本監督はその心中を察した。「本人が一番、安心しているでしょう。安心というか、ホッとしているんじゃないかな」。オープン戦とはいえ、気持ちの面でもプラスに働くことは間違いない。開幕までに「(状態は)まだまだ。最後のスイングの切れというか、速さというか。(全開まで)もう少しだと思う」と、さらなる良化に期待した。

 この日は球場入りの際、チーム内で唯一マスクを装着して入場した。ざわつく報道陣を尻目に、本人は「鼻がムズムズする」と語ったのみ…。真相が明らかになることはなかったが、思えば、ここから“糸井劇場”はスタートしていたのかもしれない。オープン戦打率は・250でも、数字以上の手応えがある。迫る開幕へ、糸井らしさ全開で突き進む。(久林 幸平)

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