高山 球団新人最多安打136本!最終戦でミスター記録に挑む

[ 2016年10月1日 06:00 ]

<神・巨>9回、1死、投手強襲安打を放つ高山

セ・リーグ 阪神2-1巨人

(9月30日 甲子園)
 阪神・高山俊外野手(23)が金字塔を打ち立てた。30日の巨人戦(甲子園)で9回1死から投手強襲内野安打を放ち今季136安打目。坪井と並んでいた球団新人最多安打記録を更新した。シーズン最終戦となる、1日の同戦で、あと1に迫った、長嶋茂雄(元巨人)が持つ2リーグ制以降のプロ野球新人最多猛打賞記録14度に挑む。チームは高山の「記念打」から逆転サヨナラ勝ちし、連勝を今季最長を更新する6に伸ばした。

 開幕から積み上げてきた1本1本が、ついに猛虎の球団史を塗り替えた。1点を追う9回1死無走者。巨人・沢村の初球スプリットを叩いた高山の打球は、沢村の右足スパイクを強襲して三塁方向に転がった。カバーした村田は送球できず、スコアボードに136度目の「H」ランプが灯った(記録は投手内野安打)。坪井超えに大歓声と拍手が起こると、一塁上で自然と笑みがこぼれた。

 「本当に、甲子園でそういう数字(136安打目)を打てて…。厳しい展開の中でああいう1本になって良かった」

 沢村から4度目対戦で初安打となった一打を起点に、チームはさらに攻め立て逆転サヨナラ勝ち。雨で中断を挟んでも最後までスタンドで声援を送ってくれた虎党に勝利を届ける、価値ある「記念打」となった。

 「何度も同じ相手に負けたくない」―。生粋の負けず嫌いは、1打席への執着心が違う。ヒットメーカーぶりを発揮する中で、凡打も決して無駄にはしない。「大学の頃から続けてきたんですけど、僕は外野フライで打ち取られた時に、ベンチに戻る時にわざと投手の側を通るんです。顔が見たいから」。打ち取られた1球に対し、相手は手応えを感じているのか、それとも…。『来た球をシンプルに打つ』ことを信条とし、結果を求める上で自然と身についた習慣が安打量産の重要なファクターだ。

 失敗もあった。この日、3打数無安打に封じられた内海と3月6日のオープン戦で対戦した際は中飛。同様に左腕の側を通ると『今の球、甘かった?』と逆質問された。「びっくりしました。こちらが観察するつもりだったのに、逆に聞かれてしまいました。経験ある方は違う。やられました」。一流投手と何度も対戦してもまれ、たくましく成長曲線を描いて来た。

 ルーキーイヤーも残るは、あと1試合。最終ターゲットは「ミスター」だ。現在13度の猛打賞を記録し、長嶋茂雄が持つ2リーグ制以降のプロ野球新人最多記録14度に王手をかけている。「なんとか、きょう3本打ちたかった。でも、1年間最後の試合で甲子園のファンの皆さんの前でやれるので。記録を特別に意識することなく、勝てるようにやっていきたい」。勝利最優先たが、打てば打つだけ勝利が近づく。ひたむきに駆け抜けてきた1年目。黄金新人らしく、最高の「3本締め」で、来季のさらなる飛躍につなげる。(久林 幸平)
【試合結果】

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