楽天・ペレス「彼を忘れない」 亡き友思い、帽子に記した「J.F」「16」

[ 2016年10月1日 08:30 ]

楽天・ペレスの帽子には亡くなったフェルナンデスさんのイニシャルと背番号が書き込まれている

 今月25日にボート事故のため、24歳の若さでこの世を去ったマーリンズのエース、ホセ・フェルナンデス投手。同僚のイチローをはじめ、多くのメジャーリーガーらが彼の死を悼む中、遠く離れた日本でも深い悲しみが広がっている。

 フェルナンデスと同じキューバ出身の楽天・フェリックス・ペレス外野手(31)は練習用の帽子に彼のイニシャル「J.F」と背番号「16」を書き込んだ。「キューバ人は仲がいい人が不幸にあうとやる。彼のことを忘れないように書いた」。いつもは笑顔を振りまく癒し系の助っ人が寂しそうな目でつぶやいた。

 フェルナンデスもペレスも世界最高峰の舞台、メジャーリーグを夢見て亡命した。同様にキューバからの亡命選手であるカブスのチャプマンとともに「3人でよく一緒に遊んだ」とペレス。「彼はいつもニコニコしていた」と明るく陽気な性格だったという。

 そんなフェルナンデスが一度だけ、イラついたことがあった。「ドミノゲームで5回連続、僕が勝った時、イラッとした表情を見たね」。ペレスはそう言って懐かしんだ。弟のように可愛いがっていたフェルナンデスはもう、この世にいない。

 ペレスが訃報を聞いたのは札幌ドームでの日本ハム戦を終え、空路で関西空港に降り立った25日の夜だった。「最初、聞いた時は信じられなかった。冗談だと思った」と悲壮感を漂わせた。

 くしくも、その飛行機は空港に着陸しても豪雨のため、しばらく機外に出ることができなかった。フェルナンデスのあまりにも短い一生を悲しみ、盟友にいち早く知らせようと、空が大粒の涙を流したのかもしれない。(記者コラム・徳原 麗奈)

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