藤浪完全復活“新球”チェンジアップで巨人打線翻弄

[ 2016年10月1日 05:30 ]

<神・巨>先発の藤浪

セ・リーグ 阪神2-1巨人

(9月30日 甲子園)
 ようやく理想の投球を体現できた。今季最終登板となった阪神・藤浪が6回1安打無失点の快投を披露。“新球”チェンジアップを投じるなど緩急を生かして、巨人打線を翻弄(ほんろう)した。

 「ストライク先行でテンポ良く投げられた。良い形で最終登板を締めくくれたと思う」

 今季課題とされてきた初回。1死から吉川に中前打を許したが、後続を断つと、以降は無安打で3回からは完全投球だった。有終の白星こそ手にできなかったが、それ以上に大きな収穫があった。

 「最近ブルペンで感触が良かった。うまく決まって良かった。あれが使えれば、投球の幅も広がると思うので」

 4回1死でギャレットを外角低めに沈むチェンジアップで空振り三振に仕留めた。その瞬間、「ダメもとで投げて、すごく良いところに決まって、良い曲がりをして驚きという意味で」とマウンド上で笑みもこぼれた。

 開幕前、カーブとともに「配球の1%でもチェンジアップがあれば、直球が生きる」と、打者の目先を変えるためにオープン戦でも試投。ただ、不振にあえいだこともあって、シーズン中はほとんど投げてこなかった。

 「せっかくの最終登板で(チームの)Bクラスも決まっているので、試せる場面だった。いろいろ試せて良かった」

 降板後には、ベンチで金本監督から「良い感触のまま投げられたか?」と問われて「前回と同じ感覚でいけて良かったです」と返答したという。7勝11敗と苦しんだ1年を1失点完投した22日の広島戦に続く好投で締めくくった。

 現時点で11月の侍ジャパン強化試合(10日から13日、対メキシコ、オランダ)の日本代表メンバー候補に残っていることが判明している。ラスト2戦で見せた姿は、代表首脳陣にも大きなアピールとなったはずだ。

 ぶつかった大きな壁も最後は自力で打破して見せたプロ4年目。藤浪がまた強く、たくましくなったことは間違いない。(遠藤 礼)
【試合結果】

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