松坂2日に日本復帰初登板へ CSの切り札へ工藤監督「見てみたい」

[ 2016年10月1日 05:48 ]

ヤフオクドームを後にする松坂

 ソフトバンクの工藤公康監督(53)は30日、シーズン最終戦となる2日の楽天戦(コボスタ宮城)で右肩手術からの復活を目指す松坂大輔投手(36)を起用する意向を明らかにした。楽天戦の試合前に面談し決断した。昨季入団後初の1軍登板となり、中継ぎで1、2イニングを投げる予定。故障に苦しんだ日米通算164勝右腕が、結果次第ではクライマックスシリーズ(CS)の秘密兵器となる可能性も出てきた。

 あの松坂がついに1軍のマウンドに立つ。本拠地最終戦セレモニーを終えた工藤監督は、今季最終戦となる2日の楽天戦に、背番号18を呼び寄せると明かした。

 「仙台(楽天戦)に連れていく。状態が上がっているのは間違いない。ある程度、投げられるのであれば見てみたい」

 143試合目での今季初登板は突然決まった。試合前、何の前触れもなくヤフオクドームに現れた松坂は、監督室で工藤監督と話し合いを持った。「試合後、監督に聞いてください」とだけ言い残し、車を発進させたが、その表情は晴れやかだった。ようやく巡ってきたチャンスに心を躍らせているようにも見えた。

 昨季、メジャーから9年ぶりに日本球界に復帰。しかし、8月に右肩を手術し、1試合も登板することはできなかった。完全復活を懸けた今季はオープン戦で1軍登板したものの、開幕ローテーションは逃した。その後は右手違和感、腰痛、右尻の張りなどに苦しみ、投げてはどこか痛みが出てリハビリの日々。それでもウエスタン・リーグ最終戦となった先月25日の阪神戦(筑後)では2回を3安打2失点ながら最速145キロをマークした。この日は筑後の室内練習場では3日連続ブルペン投球を行うなど、猛アピールが実った。

 2日はバンデンハークが先発予定。松坂は2番手以降で中継ぎで1~2イニングを投げる。CSファーストSの先発枠は千賀、武田、バンデンハークで内定しているが、工藤監督は中継ぎ起用についても「それも含めて可能性はある」と示唆した。

 日本球界で最後に1軍の公式戦に登板したのは、西武時代の06年10月7日、ソフトバンクとのプレーオフ第1ステージ初戦。実に3648日ぶりのマウンドとなる。その試合は斉藤和巳とのエース対決を1―0の完封で制した伝説の試合だ。

 工藤監督は「(1軍で)気合が入って投げた時、相手が彼の球を脅威と感じるようならば、CSも含めて考えられる」とも言った。松坂と同学年で、今季最多勝を確定させた和田は左肘の違和感でポストシーズン中に復帰できるかは微妙。それだけに日米通算164勝右腕への期待は大きい。松坂が本物の力さえ、呼び覚ませば、CSの行方を左右するキーマンになる。(福浦 健太郎)

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