楽天・栗原、引退会見で真情吐露 広島Vに「自分がいられなかったのが残念」

[ 2016年10月1日 14:58 ]

会見中に涙ぐむ栗原

 楽天の栗原健太内野手(34)が1日、コボスタ宮城で引退会見を開き「わたし、栗原健太は今シーズンをもちまして、現役引退を決めたことを報告させていただきます」と晴れやかに話した。

 栗原は昨年、広島を自由契約となり、秋季キャンプでテストを受け、楽天に加入。引退を決めた理由として「楽天に入団してから、自分の中で今年1年が勝負という気持ちでやってきた。1軍の戦力になれず、このへんが引き際。自分の思うようなバッティングができなくなった」と語った。

 家族には「いつも近くで支えてもらった。けがをしてから心配をかけた」と感謝し「復活して欲しい気持ちでいたと思う。辞めると伝えた時“一生懸命やっているのを見ていたので悔いはないよ”と言ってくれた」と話し始めると、目元を押さえ涙をこらえた。

 プロ野球生活を振り返り「悔いは本当にない」としながらも「1つあげるとしたら、リーグ優勝の経験がないこと」とぽつり。古巣・広島は今季25年ぶりにリーグ優勝を果たしたが「その中に自分がいられなかったのが残念。カープファンが待ち望んでいたことなので、自分もうれしかった」と正直な気持ちを吐露。

 それでも「イーグルスに入ってチームの力になりたいと思ってやってきた。1軍に上がることができなかったけど、皆さんよくしていただいて、良い経験になった」とこの1年を振り返った。

 会見後、球団職員から花束を受け取ると、涙は消え、最後は満面の笑み。度重なる右肘の故障に悩まされたが、栗原健太にとって野球とは問われ「小さい時に野球を始めてからずっと野球のことを考え、生活の一部だった。野球を通して色んな人と出会えた。こういう経験は中々ない。栗原健太をつくってもらった」と野球の神様に感謝の気持ちを伝えた。

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