まさかの3連続押し出し…西武ドラ1多和田 76年ぶり悪夢デビュー

[ 2016年5月15日 09:20 ]

<日・西>2回途中で降板する多和田

パ・リーグ 西武3―7日本ハム

(5月14日 札幌D)
 西武のドラフト1位・多和田にとっては、ほろ苦い1軍デビュー戦となった。プロ初先発は1回0/3を3安打3四球4失点で降板し初黒星。

 地元・沖縄から両親らが北海道まで駆けつけたが「自分の投球ができずに悔しい。(1軍の)レベルの高さを感じた」と力不足を認めるしかなかった。

 初回は最高の滑り出しだった。先頭・陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)から外角低めスライダーでプロ初三振を奪うなど3者凡退。だが、2回に突如、歯車が狂い始めた。「初回はうまくいったので、いい感じでいけるかなと思ったのですが…。それが甘かった」。中田、近藤、レアードに3連打されて無死満塁。「甘い球を見逃してくれなかった」ことでコースを狙う意識が強くなりすぎ、制球がわずかに乱れた。

 西川、大野、中島に3連続で押し出し四球。田辺監督はたまらず交代を告げた。新人のデビュー戦での3者連続押し出し四球は1リーグ時代の40年6月18日の小野寺(イーグルス)以来、76年ぶりの不名誉な記録となってしまった。

 それでも、能力の片りんは垣間見えた。深く沈み込む独特のフォームから繰り出す直球は最速146キロをマークし、田辺監督も「素材の良さは感じた」と評価した。次回は21日のソフトバンク戦(西武プリンス)先発が濃厚。「次はこういう投球にならないように頑張ります」と多和田は前を向いた。最下位に沈むチームは今季2度目の4連敗で借金9。救世主にはなれなかったが、この苦い経験を将来への糧にする。 (重光 晋太郎)

 ≪2リーグ制後16人目≫新人の多和田(西)が2回に3者連続押し出し。最多連続押し出しは47年4月20日阪神戦で溝部(阪急)が記録した4者連続だが、2リーグ制後では14年8月24日中日戦の久保(巨)以来16人目(セ、パ各8人)のワーストタイ。西武では95年7月18日オリックス戦の前田に次ぎ2人目になる。多和田はこの日がデビュー戦。新人の3者連続押し出しは94年8月16日オリックス戦の加藤(ロ)が登板7試合目で記録して以来。プロ初登板では40年6月18日巨人戦の小野寺(イーグルス)に次いで76年ぶり2人目となった。

 ◆多和田 真三郎(たわた・しんさぶろう)1993年(平5)4月13日、沖縄県生まれの23歳。中部商では甲子園出場はなく、富士大では1年春から登板。同年秋の明治神宮大会の2回戦でノーヒットノーランを達成した。5度の北東北リーグMVP。大学通算46試合で32勝8敗、防御率1.08。15年ドラフト1位で西武入団。1メートル82、82キロ。右投げ右打ち。

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