ハム宮西 パ初200ホールド 左肘手術から「こんなに早く戻れた」

[ 2016年5月15日 05:30 ]

<日・西>200ホールドを達成した宮西

パ・リーグ 日本ハム7―3西武

(5月14日 札幌D)
 日本ハムの宮西尚生投手(30)が14日の西武戦で、3点リードの7回から登板し1回無失点。通算200ホールドを達成した。プロ野球では巨人・山口鉄也投手(32)以来2人目で、パ・リーグ初の快挙だ。チームも今季初の4連勝で、貯金も最多の2と勢いづいた。

 「200ホールド達成」の記念ボードを掲げ、宮西は照れ笑いを浮かべた。「札幌ドームで、満員で、勝って。これほどにない状況でお立ち台に立つことができて良かった」。9年目左腕にとって素直な気持ちだった。

 3点リードの7回。代打・外崎から138キロ直球で空振り三振を奪うと、金子侑は宝刀のスライダーで二ゴロ。秋山もスライダーで中飛に仕留め3者凡退に抑えた。「3~5番の前に走者を出さないのが最低条件」。チームはそのまま逃げ切り今季初の4連勝。宮西はパ・リーグ初の金字塔を達成し「どんな状況でも信頼して使ってくれた監督に感謝している」と感慨深げだった。

 飛躍のきっかけはプロ1年目、沖縄・名護での春季キャンプ。厚沢投手コーチ(現ベンチコーチ)から上手投げではなく「スリークオーター気味」への転向を勧められた。「プロとして生きる道をつくってもらった。僕にとって1年目が凄く大きかった」。関学大2年春に48回1/3連続無失点のリーグ新記録を達成して注目を浴びたが、その後は不調で「崖っ縁の状態で(プロに)入ってきた。極端な話、下手投げに変えてもらってもいいくらいの気持ちだった」。腕の振りを縦から横にすることで、もともと横回転だった体の動きとマッチし、投球動作はスムーズに。制球力は増し、スライダーに切れが戻った。1年目からブルペンを支え、入団から50試合以上登板のリーグ記録を今なお更新中だ。

 順風満帆なプロ生活でもない。一昨年は左足痛に苦しみ、昨年は慢性的な左肘痛を抱えて、10月に初めて手術した。「全く(肘が)動かなかった。頭を洗う時が一番つらかった」。キャンプを2軍で迎え、開幕に間に合わなかったが「下半身を重点的に強化できる」とプラスに捉えた。4月9日に今季初登板を果たすと、12試合連続無失点。「こんなに早く戻れたのはトレーナーのおかげ」とうなずいた。

 「WE LOVE HOKKAIDO シリーズ 2016」4度目の満員御礼。一昨年、金子打撃コーチの引退試合での言葉を引き合いに出し、お立ち台を笑いで締めくくった。「きょうは僕のために集まっていただいてありがとうございます」。勝利のために身を尽くす。この姿勢が北の大地に勝利を呼び込む。(柳原 直之)

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