DeNAドラ1今永 勝ちグセついた デビュー4連敗のあと連勝

[ 2016年5月15日 05:30 ]

<D・神>ド派手な車でファンのもとに向かう筒香(左)と今永

セ・リーグ DeNA3―1阪神

(5月14日 横浜)
 初めて立つ横浜スタジアムのお立ち台。2勝目を挙げたDeNAのドラフト1位・今永は満員札止めとなった2万8921人の観客をゆっくりと見渡して言った。

 「本拠地開幕戦でふがいない投球をしてしまって…。きょうの勝利は初勝利よりうれしいです!」。3月29日の巨人戦で黒星を喫して以来の本拠地マウンドで勝利をかみしめた。

 本調子ではなかった。6回まで投げ4奪三振は自己最少、3四球は自己ワーストタイ。それでも散発3安打で1点に抑えた。新人らしからぬクレバーさが光ったのは、投球だけではない。2回に筒香のソロで先制し、なおも2死一、二塁で回ってきた最初の打席だ。

 マウンドは同じ左腕の岩貞。4月29日(甲子園)に投げ合い、14三振を奪いながら敗れた相手だ。打者・今永は冷静に岩貞の思考を読み解いた。「何が一番嫌か。2回は制球が乱れていた。球数を投げさせて四球を与えるのはダメージになる。何とか次につなげれば」。2ボール2ストライクと追い込まれながらもファウルでカットし、8球目を選んで四球で出塁した。2死満塁の好機に続く桑原が左前2点適時打で応えた。結果的にこの2点が勝敗を決めた。

 負けず嫌いな性格。連日早出で練習に参加し、打撃マシンを相手にカットの練習を繰り返す姿があった。試合前時点で防御率トップ(0・65)だった岩貞攻略に貢献し、ラミレス監督も「今永が四球で歩いたのが大きかった」と勝因に挙げた。

 好投しながら開幕4連敗を喫したが、その後は2連勝。それでも今永は自ら宿題を課した。「相手の打ち損じが多く、たまたま勝てた。なぜ勝てたのか次から説明できるようにリポートを書いてきます」。末恐ろしいルーキーだ。 (中村 文香)

 ▼DeNA・木塚投手コーチ(今永は)何をやっても穴がない選手。打撃もフィールディングもそう。「9番目の野手」という意識をしっかりと持っている。

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