中日ビシエド 単独キング13号V弾 ゴキゲン絶叫「イイトモ!」

[ 2016年5月15日 06:30 ]

<中・広>8回無死、ビシエドは右中間にソロ本塁打を放つ

セ・リーグ 中日6―5広島

(5月14日 ナゴヤD)
 主砲の一発で全ての鬱憤(うっぷん)を吹き飛ばした。同点の8回、先頭の中日・ビシエドが右翼席へ高らかと決勝ソロアーチ。2試合連続となるリーグトップ13号でチームの連敗を3、広島戦の連敗も6でストップさせた。

 「打った瞬間、行くと思った。99%真っすぐだと思ったよ」

 代わったばかり3番手ジャクソンの初球、外よりの150キロを完璧に捉えた。谷繁監督は「頼りになる4番。ブレない自分のスタイルがある。打てなくても次の打席で修正して入っている」と手放しの褒めよう。3打席凡退しても、最後に結果を出して9試合連続安打と4試合連続打点。「一振りで試合を変えられてよかった」と本人も満面の笑みだ。

 守備でも魅せた。「みなさんあまりご存知ないかもしれないですけど、めちゃくちゃ肩もいいんですよ」と語るのは指揮官だ。9回1死二塁、三塁へ鋭い送球を見せて三ゴロ併殺を完成させ、ゲームセット。当の本人も「(走者が三塁へ走ったから)驚いた。肩も自信はある。秘密兵器じゃないけど隠していたんだ」とじょうぜつだ。

 お立ち台はインタビューアーのあしたも打ってくれるかな?に「イイトモ!」と絶叫。その後、「実はきょうは妻が来るんだ」。妻モリーナさん(26)が米国から初来日することをうれしそうに明かした。「野球は知らないけど、妻はボクに元気をくれる」。攻守に貢献し、悪い流れを変えて2位浮上。最愛の人にも最高の報告ができたに、違いなかった。 (細川 真里)

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