球児 容易ではない2桁勝利 救援での8勝最多、課題はスタミナ

[ 2016年3月29日 10:00 ]

阪神の藤川

 プロ野球のデータをさまざまな角度から分析する「データプラス」。第1回は4年ぶりに阪神復帰を果たした藤川球児投手(35)にスポットを当てる。 (記録課・志賀 喜幸)

 27日の中日戦で日本球界14年ぶりの先発。セットアッパー、抑えとして築き上げた連続救援登板は歴代6位の514試合で止まったが、先発としての新たな一歩を踏み出した。ローテーションの一角を担うからには10勝を狙いたい。メジャーを経験し国内復帰初年度に2桁勝利となれば、03年伊良部(神=13勝)、06年石井一(ヤ=11勝)、昨年の黒田(広=11勝)に次ぐ記録。ただし、過去3人は、渡米前に先発2桁勝利の実績を持っていたのに対し、藤川は08年に救援で挙げた8勝がキャリアハイと、決して容易な挑戦ではない。

 初の2桁勝利に向け、1勝目といきたかった復帰初戦は、自責4ながら何とか責任投球回はクリアした。今後の登板では、6回以上、自責3以下のクオリティースタートを目指し、いずれは完投も期待したい。先発通算15試合のうち、最長イニングは02年9月11日にヤクルト戦でマークした8回。完投すれば15年目で初になる。なお、過去の日本球界で初完投までに最も登板数を要したのは89年角三男(日=後の盈男)の通算524試合目。既に通算563試合の藤川が完投すれば、最も遅い記録になる。

 その一方で最速記録のチャンスもある。あと83個に迫った日本通算1000奪三振のスピード奪取だ。歴代最速は93年野茂英雄(近鉄)の通算871回。現在697回1/3の藤川が、27日中日戦で記録した5回3奪三振のペースで三振を取っていくと、835回2/3で大台に届く計算で、野茂を超える可能性が十分ある。藤川が、新たな役割でどんな成績と記録を残すか、注目したい。

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