異例の開幕直後…巨人育成2選手と支配下契約 新たな競争を期待

[ 2016年3月29日 05:30 ]

支配下選手契約を結んだ長谷川(左)とウーゴ

 12球団で唯一、開幕3連勝を飾った巨人が早くも動いた。28日、東京・大手町の球団事務所でウーゴ投手(26)、長谷川潤投手(24)と支配下選手契約を結んだ。年俸はウーゴが500万、長谷川が420万円。背番号はそれぞれ95、96に決まった。会見に同席した堤辰佳GM(50)は、開幕3連戦を終えて中継ぎ左腕の整備の必要性を再確認し、異例ともいえる開幕直後の「人事」に動いた。

 開幕3連勝でも気の緩みは一切ない。堤GMは、勝利の喜びに埋もれそうになっていた弱点を冷静に分析していた。開幕2戦目、26日のヤクルト戦(東京ドーム)。10―2とリードした9回に登板した戸根が2/3回を3安打3失点の乱調で、大勝ムードに水を差した。

 「点差は開いていたと言っても、少しふがいない投球だった。あの投球を見て“年に何回かある。調子が悪い”で片付けられなかった。左投手をきちんと整備しないと駄目だなと感じた」

 左腕ウーゴは昨季終了後にヤクルトを戦力外となり、12球団合同トライアウトを経て、巨人と育成契約を結んだ。今季はイースタン・リーグで2試合に登板したのみ。堤GMは「もう数試合見てからと思っていた」というが、戸根の投球をネット裏から見て、ウーゴの支配下登録を決断した。

 中継ぎ左腕では山口が別格。その次の存在が戸根であるのは揺るがない。1年目の昨季は46試合に登板し、防御率2・88。その投げっぷりの良さから3月には侍ジャパンにも選出された。期待値は今季も高い。堤GMの言葉には発奮の意味も含まれているだろう。

 ウーゴがすぐに1軍ブルペン陣の競争に割って入れるわけではないが、支配下登録により新たな競争が芽生える。右のサイドスロー・長谷川は昨秋の育成ドラフトで最も低い8位入団。対外試合7試合で防御率2・63の好成績を残していた。堤GMも「最下位から支配下は意義がある」と周囲への好影響に期待した。

 「左打者に対して抑えられるようにしたい」とウーゴ。先発として期待される長谷川は「右打者に対して自信を持ってスライダーを投げられるところ」とアピールした。開幕前には野球賭博問題により、中継ぎ左腕の高木京が契約解除になった。この日で支配下は66選手。人数は少ないが、競争は激しい。それを実証する開幕直後の緊急登録だった。(川手 達矢)

 ▼巨人・高橋監督 早く戦力になって、こっちが使いたいと思うような結果を2軍で出してほしい。頑張ってもらいたい。

 ◆ウーゴ(金伏ウーゴ=かなぶし・うーご)1989年(平元)5月22日、ブラジル出身の26歳。佐野日大、白鴎大を経て11年育成ドラフト2位でヤクルト入団。12年に支配下昇格も昨年オフに自由契約となり巨人と育成契約。通算2試合で0勝0敗0セーブ、防御率27.00。1メートル81、85キロ、左投げ左打ち。

 ◆長谷川 潤(はせがわ・じゅん)1991年(平3)6月15日、東京出身の24歳。成立学園、金沢学院大を経て14年からBC・石川に所属。昨年の育成ドラフトで巨人から8位で指名され入団。1メートル86、74キロ、右投げ右打ち。

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