まさかの幕切れ…初出場の鹿屋中央、延長サヨナラ勝ちで初戦突破

[ 2014年8月13日 13:03 ]

<全鹿屋中央・市和歌山>サヨナラ勝ちし喜ぶ鹿屋中央ナインとうなだれる市和歌山の赤尾(右から2人目)

第96回全国高校野球選手権大会1回戦 鹿屋中央2―1市和歌山

(8月13日 甲子園)
 第96回全国高校野球選手権大会第3日は13日、甲子園球場で1回戦4試合が行われ、第2試合では春夏通じて初出場の鹿屋中央(鹿児島)が10年ぶり4回目出場の市和歌山(和歌山)と対戦。今大会初の延長戦に突入した熱戦は延長12回、鹿屋中央がサヨナラ勝ちを収めた。

 市和歌山の右腕・赤尾、鹿屋中央の左腕・七島と両先発の投げ合いで、1点を争う好ゲームとなった。

 まずは市和歌山が4回、隙のない野球で待望の先制点を奪う。1死から4番・小窪が放った打球は右前へ。通常ならば1死一塁になるケースだが、相手の右翼手が右中間寄りに守っており、捕球がやや遅れたことを見逃さなかった小窪が好走塁で二塁打とすると、続く5番・中山が左翼線に連続二塁打となる適時打を放って先制した。

 1点を追う鹿屋中央は8回、好投していた主将でエースの9番・七島に代打で出た西村が左前打を放ち、犠打などで2死二塁。ここで3番・徳重が中前打を放ち、同点に追いついた。

 そして、今大会初の延長戦に突入。延長12回裏、鹿屋中央は1死一、三塁から米沢の二塁へのゴロ(記録は内野安打)の間に三塁走者が生還してサヨナラ勝ちを収めた。市和歌山の二塁手が1死にもかかわらず、一塁に送球する間にサヨナラの走者が生還するというまさかの幕切れとなった。

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