直球続けた末の二塁打が脳裏に…杉内&小林 配球偏り2点打献上

[ 2014年8月13日 05:30 ]

<巨・神>6回1死満塁、メッセンジャーに2点タイムリーを浴びた杉内は降板

セ・リーグ 巨人3-4阪神

(8月12日 東京D)
 巨人・杉内は致命的な2本の安打を浴びた。しかも、相手は投手のメッセンジャーだった。1―2で迎えた6回1死満塁。2ボール2ストライクからの6球目、スライダーは真ん中に入って中前2点適時打となった。

 「(投手に)投げにくいとはいえ、あそこで自信を持ったボールではなかったんでしょうね」。原監督は指摘した。この打席スライダーを2球続けて追い込んだ。3球目は内角に直球でボール球を投げ、ここから仕留めにいった。再びスライダーを3球続けた。しかし、ワンバウンドとファウル。メッセンジャーにスライダーの軌道を見極められ、最後の6球目が一番甘く入った。杉内は「もちろん三振を狙いに行きました。詰めが甘くなってしまった。本当に悔しい」と振り返った。

 リードした小林は言う。「2―2からフルカウントにしたくないという投手心理も考えたのですが。打たれた球だけではなく、過程も反省しないといけない」。同点の5回、メッセンジャーに5球連続直球で右中間二塁打され決勝点を奪われた。それが変化球を続けた一因となり、偏った配球になったのだろう。

 「三振のほか、併殺を取れるという意味ではスライダーは間違っていない。ただし、内角低めに投げないといけない」と秦バッテリーコーチ。杉内は7月22日の阪神戦(甲子園)でも6回2死からメッセンジャーに初安打を許し、そこから逆転を許している。同じ失敗をしてしまった。

 対するメッセンジャーは2点差とされた6回無死満塁から、3者連続三振でピンチを切り抜けた。勝負どころでの決め球にミスはなかった。攻め抜く気持ちと繊細さは対照的に映った。

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2014年8月13日のニュース