「ちょっとは打てよ!」…G史上初の開幕戦零敗に罵声

[ 2012年3月31日 06:00 ]

<巨・ヤ>球団史上初の開幕戦零敗に元気のない巨人ベンチ

セ・リーグ 巨人0-4ヤクルト

(3月30日 東京D)
 巨人の球団史に新たな屈辱が刻まれてしまった。9回1死から、坂本がようやくチーム初安打。ノーヒットノーランこそ逃れたが、開幕戦で歴代ワーストの2安打に終わり、球団史上初の開幕戦零敗だ。原監督も、あえてサバサバした口調で振り返るしかなかった。

 「チームとしていいところがなかなか出なかった。まあ、負けりゃ144分の1よ。開幕戦を取れないというのは残念ですけどね。しかし、こういう形で結果が出たわけですから」

 開幕4番は阿部。新加入のボウカーを2番、FAで獲得した村田を5番に据えた打線は、まさに水を打ったように沈黙した。9回1死までに出した走者は失策と四球の2人だけ。スタンドからは「ちょっとは打てよ!」との罵声が飛び、4万3869人の観客の興味は、得点どころか安打を打つかどうかという寂しい試合になった。

 最後の打者になった阿部は「(石川に)いいピッチングをされた。でもそれを打っていかないといけない」と、4番の責任を痛感。村田も「(狙いを)絞っていてもあれだけコーナーに決められると難しい。切り替えるしかない」と振り返った。試合前のミーティングで原監督は「いよいよ開幕です。力の見せどころであり、われわれの仕事が始まります。このメンバーで戦えればジャイアンツは強い」とナインを鼓舞。しかし意気込みは空回りし、大型打線は1メートル67と小柄な左腕に手もなくひねられた。

 3年ぶりの開幕戦黒星スタート。31日は再び左腕で、昨季3勝を献上した村中が相手だ。「あしたから切り替えて、ということですね」。なすすべもなかった原監督は、力なくそう言った。

 ▼巨人・坂本(9回1死からノーヒットノーランを阻止する左前打)何とか打ちたいと思っていた。もっと早いところで打たないといけない。

 ▼巨人・ボウカー(9回1死一塁で来日初安打となる右前打)試合は残念な結果だったので、またあすから切り替えてやっていきたい。

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2012年3月31日のニュース