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西郷がツアー最速で年間5勝目到達 師匠ジャンボの助言を胸に「最後まで自分を信じて良かった」

[ 2022年5月22日 19:57 ]

<ブリヂストンレディース最終日>今季5勝目を挙げた西郷真央はブリヂストン杯を手に笑顔(撮影・沢田 明徳)
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 女子ゴルフのブリヂストン・レディース(賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)は22日、千葉県千葉市の袖ケ浦CC袖ケ浦C(6713ヤード、パー72)で最終の第4ラウンドを行った。

 単独首位スタートの西郷真央(20=島津製作所)が1イーグル、2バーディー、1ボギーの69で回り、通算13ンダーで3週前のパナソニック・レディースに続く今季5勝目、ツアー通算5勝目を挙げた。出場10試合目での年間5勝到達は2004年の不動裕理の11試合目を上回るツアー最速記録となった。

 一時は首位に5人が並ぶ大激戦。最後に笑ったのは西郷だった。
 「ゴルフは最後まで何が起こるか分からない。そのことを身をもって体験してきているので。最後まで自分を信じて諦めずにプレーして良かったです」

 首位タイで迎えた16番パー5(510ヤード)。グリーン左のバンカーから25ヤードの第3打をSW(58度)でカップに流し込み、混戦を抜け出した。コロナ禍の中、声を潜めていた地元千葉のファンを一瞬で沸騰させたミラクル・イーグル。しかし、師匠の尾崎将司が「ゴルフ脳はプロでトップ」と評する西郷が勝負の分岐点に挙げたのはこの一打ではなく11番パー4(355ヤード)のパーパットだった。

 ピンのやや奥を狙った納得の第2打が不運にもバックスピンで傾斜を下り、グリーン右のバンカーに落ちた。

 「こんな日なのかなってガッカリしました」

 続く第3打は7メートルもカップをオーバー。V争いからの脱落を意味するボギーが一瞬、頭をよぎったが、すぐに沈んでいた気持ちは晴れた。

 幸運にもパーパットは練習日に同じ場所から何度も繰り返し練習した下りのスライスライン。これを沈めた西郷はガッツポーズで自らを鼓舞して16番のイーグルにつなげた。

 2週連続予選落ちからの復活劇。首の故障などもあってテークバックの違和感を解決できずにいた西郷は大会直前の2日間、師匠を訪ねた。ポイントのみを指摘する師匠の短い言葉を理解し、結果に変換してしまうのも西郷の類いまれなる才能の一つ。中学3年の時から携帯電話に撮りためてきた自分のスイング動画とその都度、書き記してきたメモを高校時代にまでさかのぼり、師匠の助言と融合。今、できる最高のスイングをつくりあげ、4日間を戦った。

 西郷はこの後、自身初の海外メジャーとなる全米女子オープン(6月2~5日)、全米女子プロ(6月23~26日)に挑戦する。米国では昨年の全米女子オープンで日本人3人目の海外メジャー初制覇を成し遂げた同門で同じ新世紀世代の笹生優花(20)が待っている。

 「世界のトップレベルが集まるところ。自分が大会に出られることは凄く光栄なことですけど、学びに行くだけじゃなく、今の自分がどれだけ戦えるか結果を残して帰りたい」

 今季10戦5勝で勝率は5割。ツアー最速ペースで勝利を重ね、ポイント・ランキングの首位を独走。この試合では昨季の賞金女王・稲見萌寧(22=Rakuten)を振り切った。今季日本最強の称号を手土産に、勇躍、海を渡る。

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