隆の勝の地元・柏市で両親らが応援観戦 母・雅代さん「よく頑張ったねと言いたい」

[ 2022年5月22日 19:57 ]

大相撲夏場所千秋楽 ( 2022年5月22日    両国国技館 )

隆の勝のパブリックビューイングに駆けつけた父・石井俊哉さん(中央左)と母・雅代さん。中央右は柏市長の太田和美氏(撮影・藤山 由理)
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 大相撲夏場所は22日、東京・両国国技館で千秋楽の取組が行われ、前日まで3敗で横綱・照ノ富士と並んでいた西前頭4枚目・隆の勝は、西前頭12枚目の佐田の海にすくい投げで敗れ、優勝を逃した。

 隆の勝の地元の千葉県柏市では、関係者を招いての応援観戦が行われ、父・俊哉さん(60)、母・雅代さん(60)、6人きょうだいの兄・貴大さん(33)、姉・里佳さん(28)、妹・花奈さん(23)、また柏相撲少年団時代の元コーチの依田大氏(38)や友人など約50人が取組を見守った。

 両親は両手を握りしめながらスクリーンを見つめ、隆の勝が敗れた瞬間は会場から悲鳴が漏れた。俊哉さんは「今までで一番悪かった。まさか突っ張らないで来ると思わなかった。脇が甘くて、本人何やってるか分からなかったんじゃないかな。(入場から表情が)硬すぎて嫌な予感がしましたね」と振り返った。

 場所中は毎日のようにLINEでメッセージのやりとりをしており、「自分の型は突っ張って中に入って寄り切る相撲なんだから、それを最後までずっとやりなさい」と伝えると「分かったよ」と返答があったという。

 俊哉さんは「4日目からは良かったですね。突っ張って中に入るという型ができていた。急に13日目あたりから硬くなった」とし、「調子いいと体が緊張しちゃう。心を鍛えないとダメだね」と指摘。「今日は何も言いません。本人が一番悔しいから」と心情をおもんぱかった。

 整体師の雅代さんは「本当に緊張していましたね。泣きそうな顔していましたね」と取組前の表情を振り返り、「いい経験になったと思います。これからですね」と続けた。10日目に隆の勝の体を見た際には「調子は良さそうだった」という。「本当に悔しかったと思うので、よく頑張ったねと言いたい。この次だよって。(また好機が)必ず来ると思う」と力を込めた。

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