照ノ富士 3敗キープ、3場所ぶり復活Vへ「集中してやってます」

[ 2022年5月22日 05:30 ]

大相撲夏場所14日目 ( 2022年5月21日    両国国技館 )

照ノ富士(左)は寄り切りで正代を下す(撮影・藤山 由理)
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 10センチ小柄な大関より低く立った。1メートル92の横綱が左前まわしを引いて出た。回り込まれての突き落としを食わないよう、休まずに寄り切った。「落ち着いて取れたかなと思います」。照ノ富士が既に負け越した正代を圧倒した。

 中日までで3敗したが13日目にして初めて3人で首位に、そしてこの日隆の勝と2人並んだ。それも9日目以降6連勝の立て直しがあればこそだ。

 「積み重ねじゃないですか」。一日一番の有言実行が、大関陣総崩れの15日間に存在感を際立たせる。「安全に勝つという気持ちではないか」。八角理事長が指摘する、一人横綱の責任感が3場所ぶりの賜杯へ結実するまであと1日。「(隆の勝の存在は)気にしても仕方ない。集中してやってます」と不動心に揺らぎはない。

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2022年5月22日のニュース