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寺西が単独トップ 社長業と異色二刀流プロ「試合で活躍すれば良い営業」

[ 2022年5月22日 05:30 ]

スポニチ共催 第8回マイナビシニア&レディースカップ第1日 ( 2022年5月21日    千葉県柏市 藤ケ谷CC=男子6884ヤード、女子レギュラー6380ヤード、女子レジェンズ5829ヤード、いずれもパー72 )

9番、アプローチショットを放つ寺西(撮影・河野 光希)
Photo By スポニチ

 男女プロが同組で回る混合戦で行われ、20年シニアツアーの賞金王・寺西明(56=安原HD)が5アンダーの67で回り単独首位に立った。芹沢大介(57=成田ヒルズCC)が3打差の70で2位につけている。女子の倉田珠里亜(28=フリー)ら4人が71の3位で続いている。

 コロナ禍で3年ぶりの開催となった注目の男女混合戦。67の好スコアで首位スタートを切った寺西は「昨年、一昨年と開催されなくて寂しかったですから、こうして大会を開いていただいて主催者の方に感謝です。参加されたアマチュアのお客さまにも喜んでいただける」と笑顔で振り返った。

 好調なパット、アプローチが背中を押した。出だしの10番パー5で左バンカーからのアプローチをOKに寄せてバーディー発進。そこから3連続バーディーで流れをつかむ。後半は「ボールが曲がって危なかった」と苦しみながらも粘りのゴルフでスコアをまとめた。

 異色の経歴の持ち主だ。中学卒業後、溶接工になり独立して会社を始めるが、20代の時に一時ビリヤードでプロを目指した。しかし「会社のこともあるし、家族もある」と両立は難しいと考え仕事に専念。本格的にクラブを握ったのは30歳になってから。元々、野球少年で中学時代に強豪校から特待生で勧誘された運動センスがゴルフで開花。数多くのアマタイトルを獲得し、49歳の時に「ビリヤードではプロになれなかったけど、人生で一度はプロになりたい」と一回きりの覚悟で挑んだプロテストで一発合格を果たした。

 アマ時代は周囲に「一日1000球打っている」と言われた練習の虫。プロになってからもその姿勢は変わらず、ツアー関係者は「一番最初に試合会場に来て、一番最後まで残って練習している。それが結果に出ている」と感心する。だが、当人は「プロだから練習するのは当たり前。練習するのが苦しいと思うんだったらやめればいいんですよ」と事もなげに言う。

 溶接や機械加工などの事業を行う社員数100人以上の会社の代表取締役社長。半導体不足や中国経済の変調、円安などで「真っ赤っか」と苦笑いするが「従業員が頑張っているんだから自分も頑張らないと。自分が試合で活躍すれば良い営業になりますから」と“苦境”を発奮材料に変える。人生経験が豊富な男は覚悟が違う。

 ◇寺西 明(てらにし・あきら)1966年(昭41)3月28日生まれ、兵庫県加古川市出身の56歳。志方中時代は野球で活躍。空手も経験。卒業後は溶接工の技能を磨き「溶接のプロ」と自任。42歳で日本アマに出場し48歳の時に関西オープンでベストアマのタイトルを獲得。20年日本シニアオープンなどシニアツアー5勝。20年シニアツアー賞金王。1メートル80、95キロ。

 ▽競技方法 男女プロ各1人、アマ2人の4人1組でラウンド。男子はシニア、女子はレジェンズ(シニア)、レギュラーが参加。プロは2日間36ホールストロークプレーの個人戦。異なる3つのティーマークを使用するが、成績、賞金は共通。1位が複数の場合は最終日18番ホールからのカウントバック方式で優勝者を決める。

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