内村「偽陽性」で新たな課題 コロナ禍で大会開催への難しさ浮き彫りに

[ 2020年11月1日 05:30 ]

国立競技場
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 【記者の目】11月の体操の国際大会は、新型コロナウイルスの感染拡大後、五輪競技では初めて海外選手も参加する舞台。来夏の東京五輪を見据え注目を集めているが、内村が「偽陽性」となったことで、コロナ禍での大会開催への難しさが浮き彫りになった。FIGの渡辺会長も「感染対策を行う中で、今回は新たに偽陽性という課題への対応に直面した」としている。

 東京五輪に向け政府、組織委員会、東京都は「新型コロナウイルス感染症対策調整会議」を行い、日本到着時や選手村滞在中の検査を検討。今回のように選手らが「偽陽性」になるケースも考えられる。会議の資料では「受検者の症状の有無なども考慮し、陽性を示唆する検査結果を得た場合に複数回の検査を実施するなどの手続きをあらかじめ決めておく必要があるのではないか」としている。

 内村が陽性とされて以降、30、31日は体操練習場が利用中止となった。東京五輪で複数回の検査を行い「偽陽性」をあぶり出せたとしても、本番への調整やモチベーションに影響するのは必至。ワクチンの開発、検査手法の進展の可能性はあるが、現状では難作業が待ち受けるのは間違いない。(五輪担当・杉本 亮輔)

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