内村航平 コロナ「偽陽性」だった…30日に3カ所でPCR検査受け、全て陰性

[ 2020年11月1日 05:30 ]

コロナの偽陽性が判明した内村
Photo By 共同

 国際体操連盟(FIG)は10月31日、体操男子で新型コロナウイルスに感染したとしていた内村航平(31=リンガーハット)について、「偽陽性」だったと発表した。国内のトップアスリートでは初の事例となった。

 日本、米国、ロシア、中国が参加する11月8日の国際大会(東京・国立代々木競技場)に向け、東京都北区の味の素ナショナルトレセン(NTC)で合宿を行っていた内村は28日にPCR検査を受け、29日に陽性と判定されたとFIGが公表。しかし、30日に3カ所でPCR検査を受けたところ、全ての検査結果が陰性だった。

 来月の国際大会の医師団は無症状という内村の状態、検査結果、経過を総合的に考慮し、「偽陽性」との最終結論に至った。都内病院は管轄の保健所に対し、内村の陽性届け出を取り下げる報告を行った。

 内村とNTCで合宿をしていた他の7選手やコーチらも30日の臨時のPCR検査で全員が陰性だった。一度は内村が陽性と発表されたため30、31日はNTCの体操練習場が利用中止となったが、1日から利用可能となり合宿も再開される見込み。国際大会も予定通り開催する方向で進んでいる。

 内村は五輪連覇中の個人総合ではなく、種目別の鉄棒に絞って東京五輪の金メダルを狙っている。9月22日の全日本シニア選手権でスペシャリスト初戦に臨み、国際大会に向けても高い意欲を持っていた。FIGの渡辺守成会長は「内村選手の体調は万全で調整をしています」と説明した。

 ▽偽陽性(ぎようせい) 実際は陰性にもかかわらず、誤って陽性の検査結果が出ること。PCR検査の特異度(陰性を陰性と判定する精度)は99.9%~99.99%と想定されており、0.01~0.1%、およそ1000~1万人に1人が偽陽性となる。逆に陽性ながら陰性の結果になる「偽陰性」は30%程度とされる。なお同じ読みで「疑(擬)陽性」は、陽性の疑いがあるもののはっきりしない状態をいう。

 【内村の偽陽性経過】
 ▽10月21日 内村ら日本代表がPCR検査を受けて全員、陰性。NTCで合宿が始まる。
 ▽28日 日本代表がPCR検査を受ける。
 ▽29日 内村が陽性と判定され、FIGが緊急会見を開いて公表。
 ▽30日 内村ら全員が臨時のPCR検査。内村は他に2カ所(計3カ所)で追加の検査を受ける。
 ▽31日 30日の検査結果で内村を含む全員が陰性。FIGが内村は「偽陽性」だったと発表した。

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