北京マラソン 日本人締め出しに中国国内からも批判の声

[ 2012年11月11日 06:00 ]

昨年10月に行われた北京国際マラソンでスタートするランナーたち

 今月25日に北京で開催される北京国際マラソンに日本国籍の選手が登録できなくなっていることが10日、分かった。日本政府による沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)国有化に反発している中国当局の対抗措置の可能性がある。あまりに愚かな“暴挙”に中国国内からも批判の声が上がったほか、国際陸連は日本陸連などから抗議があれば対処する姿勢を示した。

 尖閣問題でスポーツ競技の場から日本企業名を外すなど、中国の対抗措置が広がる中、日中の友好関係にも貢献してきた歴史ある国際大会にまで飛び火した。

 北京国際マラソンへの一般参加は、公式ホームページ(HP)から登録する形式になっているが、国籍を選ぶ欄から「日本」が削除されていた。組織委員会関係者は登録しようとした日本のランナーに「日本国籍の選手は申し込み資格がない」との考えを伝えたという。昨年はあった日本語HPも今年はなくなっている。

 同マラソンは国際陸上競技連盟認定の大会。国際大会で特定の国籍の選手を排除するのは異例。

 日本の国際陸連関係者は「理由は分からないが、スポーツへの政治介入であれば国際的に通用しない。当然、緊急議題に上がるだろう」と指摘。国際陸連のデービス広報部長は日本陸連などから抗議があれば対処する姿勢を示した。東京マラソン財団関係者によると、日本企業が協賛社から外される動きもあり「ランナーまで排除されるとは危機的な状況だ」と述べた。

 一般選手の登録は8日に開始され、10日午後6時現在で2万8000人以上が申し込んでいる。

 日本のランナーを排除したことに、中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」には「(中国は)国際社会で大恥をかいた」「対日外交をさらに混乱させるようなことをするな」といった批判や「撮影機材は全て日本製。(マラソンの)生中継もやめろ」といった皮肉も書き込まれ、中国国内からも反発の声が出ている。

 北京マラソンは1981年以来、毎年秋に開催。第5回の85年には双子の宗茂、猛両選手が1、2位独占で入賞するなど日本でもなじみのある大会。最近は日本から実業団のトップ選手は出場していないという。日本陸連では日本の市民ランナーのエントリー状況などは把握しておらず「中国陸連から何の連絡もない。早く情報を収集したい」と語った。

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