小塚 GPファイナル切符ゲットも…不満顔の2位

[ 2012年11月11日 06:00 ]

男子フリーでジャンプする小塚崇彦

フィギュアスケートGPシリーズ第4戦ロシア杯最終日

(11月10日 ロシア・モスクワ)
 大舞台の切符を手に入れた。ショートプログラム(SP)3位の小塚崇彦(23=トヨタ自動車)が男子フリーで153・65点をマーク。合計229・99点で2位に入り、14年五輪開催地のロシア・ソチで行われるGPファイナル(12月6日開幕)進出を決めた。合計262・35点でパトリック・チャン(21=カナダ)が圧勝し、織田信成(25=関大大学院)は合計217・92点で5位。女子の村上佳菜子(18=中京大中京高)は合計166・34点で4位に終わった。

 バイオリンの調べが終わると笑みを浮かべた小塚だが、得点を見ると表情が曇った。2位で12月のファイナル進出を決めたものの、フリーの得点は織田にも及ばなかった。冒頭の4回転トーループは何とか持ちこたえたが、コンビネーションを予定していた次の4回転で転倒。「4回転は悪い感じじゃなかった。(ジャンプなどの)技術点も低いし、ちょっと残念」。優勝したスケートアメリカより20点以上、スコアを落とした。

 急成長した22歳の町田樹(関大)が先週の中国杯でファイナルに一番乗り。かつてないハイレベルな日本男子のバトルが、小塚の刺激になっていた。「ワクワクするような争いで、みんなレベルアップするのはいいこと」。2季前の世界選手権で銀メダルを獲得した23歳も、ふがいない演技をすればサバイバルから脱落する。危機感よりも闘志をかき立てられる状況だった。

 中京大大学院での学業との両立に苦しんだ昨季は世界選手権で11位に沈み、シーズン最後の国別対抗戦でもミスを連発。試合後、振り付けを担当するズエワ氏に「五輪は今じゃないとできない。勉強はそれからでもいいんじゃないか」と言われた。スケートと学業が中途半端になっていることを見抜かれ、耳が痛かった。今季は休学こそしていないものの、スケートに全てを注いでいる。

 世界王者のチャンには完敗したが、14年五輪開催地のロシア・ソチで行われるGPファイナルで再戦の権利を得た。「今回の反省を生かしてトライする機会を与えてもらった」。ファイナルを制した日本男子はまだいない。史上初の快挙へ、23歳が突き進む。

 ▽GPファイナル 12月6~9日に14年五輪開催地のロシア・ソチで開催。6大会行われるGPシリーズの各大会の1位に15点、2位13点、3位11点、4位9点、5位7点、6位5点、7位4点、8位3点のポイントが与えられ、合計ポイントで上位6選手がファイナルに出場する。昨季のファイナル進出ラインは男女ともに24点だった。

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