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マルイカ23匹 “触り”つかんで 微妙な感覚学び数年ぶりご対面

[ 2018年6月1日 07:03 ]

一荷で釣れて、思わず顔もほころぶ          
Photo By スポニチ

【釣り姫見参!】近年、人気のマルイカ。10年間の釣り人生で数回しかチャレンジしたことがない“釣り姫”こと、ふくだあかりが出掛けたのは千葉・館山つりセンター。不安を抱えての出船だったが…。

 マルイカはうまく釣れた記憶がない。釣り方もイマイチ分からない。毎年、頭の片隅にはあるし「行きたいなぁ」とは思うものの、行くのを渋っていた。

 苦手意識を克服するためにマルイカ釣りのスペシャリストが集まる館山つりセンター・くろしお丸に乗り込んだ。

 当日、運良く隣になったのは、マルイカ一筋の超ベテランさん。ワタシ的に釣り上達の一番の近道は釣れている人の釣り方をマネすること。しかも釣り座は胴の間で操舵(そうだ)室の横。花輪雅一船長=写真=に分からないことはすぐ聞けるし、勉強するにはうってつけ。

 ポイントは館山湾内の水深60メートル前後。タックルは軟らかめのカワハギ竿1・8メートルに、3・5センチスッテの直ブラ5本付け。オモリは40号。

 ポイントに着いたら早速、隣席のベテランのマネをしながら始めてみる。まずは合図と同時に即投入。着底と同時に一度大きく空合わせ。その後、小刻みに誘いを入れながら“触り”の間を入れつつ、当たりを取る。

 するとベテランさんをはじめ皆さんは次々にマルイカをゲット。さらに手早くイカを外し、すぐに再投入。そしてまたすぐに乗せる。実に鮮やかな手つき!と、ガン見していたら、どうも釣れていないのはワタシ1人のよう。

 これはどういうことか?と、自分の竿に集中したら、やっとこさ微妙な“触り”が。瞬間的に大合わせしたら一瞬テンションがかかったものの乗らず。

 そのまま落とし直して誘いを入れると、またしても微妙な“触り”。それを今度は竿を持ち上げるように合わせたら、なんとか乗ってくれた。

 「マルイカは身切れするから丁寧に!」と言われていたのでゆっくり巻き上げてくると、数年ぶりとなる奇麗なマルイカとのご対面。

 マルイカの当たりは集中していないと分からないぐらい繊細。それからは周りの人をガン見するのをやめて、チラ見程度にしながら釣りに集中。

 鋭い誘いや、軟らかい誘いを織り交ぜつつ、皆さんが3匹釣っている中、やっとこさ1杯を釣るようなペースだったけれど、それでもなんとかかんとか23匹を釣ることができました。これはワタシ的にマルイカ史上最高の釣果。花輪船長の腕も、海も、他のお客さんにも恵まれて、かなりコツを覚えることができました。

(トップは71匹!!)この日のトップのお客さんはなんと71匹。使っていたタックルは、マルイカ竿の1・45メートルと短めで、道糸は仕掛けの沈下スピードを上げるため、PE0・4号。もちろんスッテは付け替えのできる直結仕掛けの手作り。誘いもイカの“触り”や乗り方でいろいろ変えているみたい。さすがです。

 マルイカのシーズンは7月まで。この絶妙な感覚を忘れないうちにチャレンジしたいな。

 ?ふくだあかり 1981年(昭56)生まれ、茨城県出身。07年、趣味で釣りを始める。08年に始めたブログ「百目」は、月間30万アクセスの人気。著書に「初めての釣りガール スタイル&レシピ」(講談社)などがある。16年から茨城県海面利用協議会委員を務めている。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、館山・館山つりセンター=(電)0470(27)3807。出船は午前5時。乗合料金9500円。

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