小笠原 がんばろう甲府!大雪被害に3・11の恩返し義援金

[ 2014年3月1日 06:33 ]

東日本大震災後に慈善活動で奔走した小笠原

J1第1節 鹿島―甲府

(3月1日 国立)
 同じ痛み、傷を持つ者同士だから分かり合える。甲府と対戦する鹿島の元日本代表MF小笠原満男(34)は「楽しみです」と話しつつも「甲府の人たち、本拠地ゲームを楽しみにしていたファンの方を思うと複雑」と神妙な面持ちだった。

 本来ならば甲府の本拠地である山梨中銀スタジアムで開催される予定だった。だが日本列島を襲った2月の大雪の影響で除雪作業が進まず、会場は国立競技場に変更された。山梨県内では今も積雪被害に苦しむ人が多い。

 11年3月11日の東日本大震災を経験した小笠原は「自分たちも3年前はスタジアムが使えないとかになって、いろいろな人が助けてくれた」と振り返った。浦和や横浜が主催試合の順番を変えてくれるなど周囲の助けに支えられた。だからこそ「今回は自分たちが何か力になりたい」と力を込めた。その一つとして鹿島イレブンがお金を出し合い、1日の試合で甲府に義援金を渡すことになった。ホーム開幕戦となる8日の仙台戦では、東日本大震災と今回の大雪被害からの復興へ向けての募金活動も行う予定だ。

 恩返ししたい人は、他にもいる。J創設時からスタジアムDJを務めたダニー石尾氏(66)は肝臓がんのため休養することになり、2月27日に発表された。小笠原は早期回復を願い「少しでも良くなるように、僕たちは良い知らせを届けたい」と意気込んだ。

 「いろいろな意味を持つ試合。頑張ります」。自然災害の脅威を経験した人たちのため、闘病生活中のダニーさんのため。4年ぶりの開幕戦勝利を目指す鹿島だが、甲府戦は勝敗を超えたメッセージを送る一戦にもなる。

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