【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第35話 バケモノを産んでまった…むき出しのムロ秀吉 親子怪演

[ 2023年9月24日 17:01 ]

イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「どうする家康」第35話大河絵 バケモノを産んでまった…むき出しのムロ秀吉 親子怪演
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 嵐の松本潤(40)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は24日、第36話が放送される。

 昨年の三谷幸喜氏脚本「鎌倉殿の13人」のイメージイラスト全48話分と3枚の“大河絵巻”を描いたイラストレーター石井道子氏。“大河絵”“鎌倉絵”“殿絵”と人気を博した。大河ドラマ62作目となる「どうする家康」でも、前作「鎌倉殿の13人」に負けず劣らない“クセ強”キャラたちを石井氏が描いていく。

 先週の第35話は「欲望の怪物」。豊臣秀吉(ムロツヨシ)は母・仲(高畑淳子)を、徳川家康(松本潤)の上洛と引き換えに人質として岡崎へ送る。秀吉は家康を歓待。妻の寧々(和久井映見)や弟・秀長(佐藤隆太)を紹介し、諸大名の前で一芝居打ってくれと頼み込む。大坂を発つ前夜、秀吉から北条・真田の手綱を握る役目を任された家康は、1人の男と出会い、興味を持つ。それは豊臣一の切れ者と名高い石田三成(中村七之助)だった…という展開。

 家康は演じた。「つきましては、殿下の陣羽織を、頂戴しとう存じます」「この家康がいるからには、二度と、二度と、二度~と!殿下に陣羽織は着させません」。そして信じた。「私は二度と無益な戦をせぬと心に決めております。この世を、戦なき世にいたしましょう」

 母・仲は怯えた。「ありゃ、わしの息子なんかのう。わしゃ、あれのことを何も知らん」「ありゃ何者じゃ。わしゃ何を産んだんじゃ。とんでもねえ化け物を産んでまったみたいで、おっかねえ」「誰かが力ずくで首根っこを押さえたらんと、えれえことになるんだないかのう。そう徳川殿にお伝えしてちょー!」

 秀吉も演じた。そして欺いた。狂気を身にまとい「戦なき世か。家康…戦がなくなったら、武士共をどうやって食わしていく。民もじゃ。民をまっとまっと豊かにしてやらにゃいかん。日ノ下を一統一したとて、この世から戦がなくなることは…ねえ」「切り取る国は、日ノ本の外にもまだまだ、あるがや」。目を見開き見つめた先には唐の地図が。

 サイコパス、怪物、化け物(バケモノ)、モンスター、キモい…SNS上では登場当初から上記の言葉で“称賛”されてきた「ムロ秀吉」。そして初登場ながら「怪物を生んだ母」を怪演した高畑演じる仲。親子の“寒気がする”凄みある表情を、石井さんが描く。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでは昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に続いて2度目の大河絵連載。

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