ガーシー容疑者という男 “アテンダー”で芸能界に人脈 強気な態度は繊細な性格の裏返し

[ 2023年6月5日 05:00 ]

ガーシー容疑者逮捕

警視庁に入るガーシー容疑者
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 多くの著名人の私生活などを暴く「暴露系ユーチューバー」として一躍有名になったガーシー容疑者。「令和のダークヒーロー」ともてはやされ、昨夏には国会議員にもなったが、そこから大きな転落劇となった。

 大学卒業後は中古車販売などを手掛けていたというが、大阪のバーで知り合ったお笑いタレントに誘われ、約30年前に上京。都内の繁華街でバーやアパレルブランドを経営する一方、夜の街の“アテンダー”を自称した。芸能人や金持ちの社長らに、知り合いの異性を紹介して遊ばせる裏稼業だ。口が堅いことやトラブル時の“ケツ拭き”もすることが信頼につながり、芸能界に広い人脈を築いた。

 だが、2021年夏ごろに「(韓国人気グループの)BTSに会わせる」と言って約40人の女性から計4000万円に上る金を集め、実行されなかったという詐欺疑惑が浮上。窮地に陥ると、逮捕されることを恐れてアラブ首長国連邦(UAE)へ出国した。金はギャンブルなどで使い切っており、生活費を稼ぐために、アテンダーとして見聞きした著名人の裏話を語る暴露系ユーチューバーになった。

 昨年2月の最初の投稿以来、視聴回数を伸ばし、チャンネル登録者数は120万人を超え「文春砲」ならぬ「ガーシー砲」と呼ばれた。一方、過激な発言が多く、著名人本人ばかりか、その家族の名誉を傷つけるような内容も含まれた。立件される可能性が高まると、安全に帰国するために「アラブの王族になろうと思っている」と話していたが、逮捕で計画は失敗に終わった形だ。

 関西弁で、まくしたてるように話すスタイルからは強気な印象を受けるが、周囲は「実際は怖がりで繊細な性格。世間が思っているような感じではない」と明かす。強気な態度としゃべりは、その性格の裏返しとも言える。この日も、空港での逮捕後には笑顔を見せていたが、古い知人は「弱気な姿を隠すためだろう」と話していた。

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