Tシャツ&短パン姿でニヤニヤ ガーシー容疑者 帰国逮捕 「一生帰国しない」はずが事実上の強制送還

[ 2023年6月5日 05:00 ]

成田空港に到着し、逮捕された逮捕されたガーシー容疑者(撮影・尾崎 有希)
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 インターネットの動画投稿サイトで俳優の綾野剛(41)らを脅迫したなどとして、警視庁が暴力行為法違反(常習的脅迫)などの疑いで逮捕状を取った元参院議員のガーシー(本名・東谷義和)容疑者(51)=住所不詳=が4日夕、滞在先のアラブ首長国連邦(UAE)から帰国、逮捕された。降り立った成田空港で逮捕状が執行された。昨年2月に出国して以来、帰国は473日ぶりとみられる。「一生帰国しない」と宣言していたが事実上、強制送還されたとみられる。

 午後5時45分ごろ、捜査員に囲まれ報道陣の前に姿を見せたガーシー容疑者。青いTシャツに白の短パン、サンダルというバカンスに行くようなスタイル。髪は茶髪のまま。間断なくフラッシュがたかれる中、白い歯を見せて笑い、軽く会釈したりした。手錠をかけられ、腰縄をつけられた状態に至っても、威勢のいい暴露系ユーチューバーを演じているようだった。

 Tシャツはフランスの高級ブランド「バルマン」と人気ゲーム「ポケットモンスター」とのコラボ商品。胸には尻尾を振るピカチュウのイラストがプリントされており、さながら“ケツ捲り帰国”を印象付けた。

 UAEのドバイから搭乗し、午後5時すぎに成田空港に到着。関係者によると、機内ではエコノミークラスに座っていたという。飛行機を降りた後、空港内施設で逮捕された。この日になりUAE当局から帰国便の情報が寄せられ、捜査員は同乗していなかった。昨年7月の初当選後「不当に拘束される」と帰国せず、参院を除名されたが、ついに「とらわれの身」となり警視庁本部に移送された。

 警視庁は矢継ぎ早の捜査で「包囲網」を狭めてきた。事情聴取の要請を6回蹴られたが、参院本会議で除名となり不逮捕特権を失った翌日の3月16日に逮捕状を取得。UAEとの間では犯罪人引渡条約が結ばれておらず、容疑者はSNSで「一生帰国しないことを覚悟できた」と強気に発信した。

 外務省は旅券返納命令を出したほか、警察庁の要請を受け国際刑事警察機構(ICPO)は国際手配。旅券は容疑者が紛失し失効した。当初の手配は所在情報を求める「青手配」だったが、その後、身柄の拘束を求める「赤手配」に引き上げられていた。警視庁は5月下旬に捜査員を現地に派遣し協力を要請。UAE当局は不法滞在で入管施設に収容。事実上の国外退去処分にしたとみられる。

 警視庁は経緯について「UAE当局が措置を講じた結果で、自主的な帰国ではない」と説明。詳細は「相手国との関係がある」と明らかにしなかった。今後、容疑者を厳しく追及していく。

 ◇ガーシー(本名東谷義和=ひがしたに・よしかず)1971年(昭46)10月6日生まれ、兵庫県出身の51歳。22年2月にYouTubeチャンネルを開設。7月にアカウント停止。8月にはオンライサロン「GASYLE」を開設。22年参院選でNHK党の比例代表で当選。今年3月の参院本会議で除名。

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