北島三郎「バーチャル記念館」オープン ネットでどこからでも展示閲覧可能 芸能人初の試み

[ 2023年6月5日 05:00 ]

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 歌手の北島三郎(86)の軌跡をオンラインで楽しむ記念館が、デビュー記念日の5日にオープンした。その名も「バーチャル北島三郎記念館」。芸能人の記念館としては初の試みで、パソコンやスマートフォン、タブレットなどから無料で閲覧が可能。北島は「新しい形で、また多くの皆さまと出会える。デビュー当時から変わらぬ歌への思いと、皆さまへの感謝を感じてもらえたら」とアピールした。

 同サイトは、2002年12月に北海道函館市内に開館した「北島三郎記念館」を再現したもの。レコードジャケットやステージ衣装などが展示され、多くのファンが訪れる観光スポットだった。建物の老朽化により、21年9月に休館。その後閉館したが、ファンからの要望により実現した。

 記念館内は360度自由に観賞できる。マウスでの操作や指先でのタッチで館内を巡り、気になる箇所をクリックすれば解説が出てくる。展示品はもちろん、宝船の上でロボットの北島が代表曲「まつり」を歌う人気ゾーンも動画で見ることができる。北島は「よく再現できている」と太鼓判。「季節は移り、月日は流れ、デビュー当時では想像がつかなかった時代になった」と感慨深げだ。
 インターネットの利点を生かし、本来の記念館にはなかった北島の愛馬「キタサンブラック」の展示が増設。20年に日本中央競馬会(JRA)で公開された、顕彰馬選定記念の特設VR(仮想現実)展示を見ることができる。サイトの運営について、関係者は「今後もさまざまな企画を計画中。年配のファンの皆さまには、子供や孫とのコミュニケーションツールになってもらえれば」と語った。

 この日、新曲「つむじ風」もリリース。自身と重ねた人生の応援歌で、歌手生活61周年を迎えて“生涯現役”を誓った曲だ。いつまでも、演歌の灯をともし続ける。

 ≪「ファイナルコンサート」ライブビデオも発売≫この日は新曲に加え、昨年12月に東京・明治座で開催された「ファイナルコンサート」のライブビデオも発売される。DVDとBlu―rayの2形態。ライブ本編のほか、北島自ら代表曲への思いを語るインタビューコーナーなど特別映像も収録されている。

 ≪拡大するバーチャル展示≫近年広がりを見せているバーチャルミュージアム。実際に訪れなくても展示を見て回ることができ、世界中どこからでもアクセスができる。日本国内では野球殿堂博物館や、森美術館の「未来と芸術展」、国立科学博物館、海外ではフランスの「ルーブル美術館」やバチカン市国の「バチカン美術館」などが公開している。

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