岡崎体育 目指すは“器用大富豪”異業種「全部の場所でトップを」初大河「どうする家康」強右衛門役が話題

[ 2023年6月5日 11:00 ]

大河ドラマ「どうする家康」第21話。鳥居強右衛門(岡崎体育)(C)NHK
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 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は4日、第21回が放送され、奥平家臣・鳥居強右衛門(とりい・すねえもん)が長篠城を救うため、壮絶な最期を迎えた。名もなきヒーローの忠義と戦国版「走れメロス」に、号泣の視聴者が続出。SNS上で大反響を呼んだ。シンガー・ソングライターの岡崎体育(33)が大河初出演&時代劇初挑戦ながら、強右衛門役を熱演。ミュージシャンと俳優業の関係、今後の活動の展望を聞いた。

 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 第21回は「長篠を救え!」。武田に包囲された奥三河の長篠城。城主・奥平信昌(白洲迅)は落城寸前のピンチを伝えるため、家臣・鳥居強右衛門(岡崎体育)を岡崎へ。強右衛門の手紙を受け取った徳川家康(松本潤)が織田に援護を求めると、織田信長(岡田准一)は2万を超える軍勢を率いて岡崎に現れる。天下一統に突き進む信長は、参戦の交換条件として家康に無理難題を押しつける…という展開。

 夜、酒宴。信長は「清須同盟」を破棄、家康も織田の家臣になれ、と要求。家康は反発したものの、強右衛門、亀姫(當真あみ)と瀬名(有村架純)の“決死の直訴・仲裁”により、決裂は回避した。

 織田・徳川の援軍が来ると伝えるため、強右衛門は「走れ 走れ 強右衛門」などと自身の歌を口ずさみながら、長篠へ激走。無事に帰還したと思いきや、道中、武田四郎勝頼(眞栄田郷敦)に捕まった。

 夜が明け、仕官と金を条件に脅された強右衛門は長篠城に到着。「徳川様は助けに来ん!わしらぁ見捨てられた!」と泣きながら嘘をつく。しかし、岡崎城を発つ前、「ようございましたな」と励ましてくれた亀姫を思い出し、翻意。「皆の衆、まあちいとの辛抱じゃ!持ちこたえるんじゃ!」――。見張っていた勝頼は、強右衛門を磔(はりつけ)に。「殿、徳川の姫君はなぁ、麗しい姫君様じゃ!」――。信昌らが泣き叫ぶ中、武田兵の槍が強右衛門の体を貫いた。

 鳥居強右衛門が磔にされた姿を描いたとされる旗指物「落合左平次道次背旗(おちあいさへいじみちつぐせばた)」や絵図「鳥居勝商磔殺之図(とりいかつあきたくさつのず)」が有名。今作は逸話に沿い、凄まじい散り際が描かれた。

 岡崎はメーンの音楽活動に加え、2018年度後期のNHK連続テレビ小説「まんぷく」、22年1月期のTBS日曜劇場「DCU」など俳優の顔も持つ。

 役者業の音楽への影響を尋ねると「還元されるものが大きくて、楽曲制作というよりはライブの方ですね。お芝居を始めてから、SNSに『岡崎体育、ライブ中の表情が良くなった』と書いてくれるファンの方もいて、それは僕も手応えを感じています。ミュージシャンとしての僕を応援してくれている方が、お芝居という経験を経て音楽のフィールドに戻ってきた時に、そういうふうにプラスに捉えてくれることが凄くうれしかったですね。学生の頃は音楽だけに集中した方がいいと考えたこともあったんですけど、実際に色々なことにチャレンジさせていただくと、その分野で学んだ知識やスキルを音楽に生かしていくことがキャリアを重ねる上で重要なんだなと理解しました。本当に素晴らしい経験を積ませていただいています」と感謝。

 例えば、CD音源化されていないため、ライブでしか聴けない「Call on」。「僕がライブでやる曲は、お客さんに楽しんでもらう曲と、音楽に真正面から向き合って自分の欲求のまま作った曲に二極化しています。難易度の高いコールアンドレスポンスを求める『Call on』というコミックソングは、お客さんが付いてこられなくても当たり前なんですが、曲が終わると、僕が『お客さん、なんでレスポンスできひんねん』と泣きながら怒るという小芝居があるんです。デビュー前からずっとやっている曲なんですけど、ドラマに出演させていただいた後だと、そのウソ泣きのシーンがいい意味で芝居がかったといいますか、かなりクオリティーが上がっていると思います。SNSにも『寸劇の部分、めっちゃ良くなった』と。台詞のような部分がある曲も、そこに魂が乗り始めてきていますし、この3~4年ぐらいのお芝居の経験が生きているんだなと実感しています」と好影響を明かした。

 現在はテレビ東京「おはスタ」(月~金曜前7・05)の火曜レギュラー(岡崎体育の玄孫・たいくくん)、大阪・読売テレビ「こどもちょうせんバラエティ いろりろ」(日曜前6・30)のMC、α―STATION(エフエム京都)の冠番組「OKAZAKI RADIO CHANNEL」(金曜後10・00)、KBS京都の冠街ブラ番組「岡崎体育の京の観察日記」、ananwebの連載「体育ですけど、オンガクです」など“異業種”にも挑戦中。

 「やるからには、全部の場所でトップを目指していきたいと思います。(NHK)紅白歌合戦にも出場したいですし、アカデミー賞も獲りたいですし、レギュラー番組が週5~6本あるような人にもなりたいです。すべてにおいてプロフェッショナルな、器用貧乏ならぬ“器用大富豪”になっていきたいなと。ミュージシャンの岡崎体育が好きな方も、別の岡崎体育が好きな方も、すべてのファンの方々に『岡崎体育を応援してきて良かったな』と感じてもらえる人物になれるように、何事にも一生懸命取り組んでいきたいと思います」

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