ガーシー容疑者　UAEで食事前に拘束され、ピカチュウTシャツのまま飛行機に　知人の医師明かす

成田空港に到着し、逮捕された逮捕されたガーシー容疑者（撮影・尾崎　有希）
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　「ドクターA」の名前でユーチューバーとしても活動している東京美容外科統括院長の麻生泰氏が5日、自身の公式Youtubeチャンネルで、警視庁に4日に暴力行為法違反（常習的脅迫）などの疑いで逮捕された知人の元参院議員のガーシー（本名・東谷義和）容疑者（51）の帰国の裏側について明かした。

　ガーシー容疑者は滞在先のアラブ首長国連邦（UAE）から4日に帰国し、逮捕された。昨年2月に出国して以来、帰国は473日ぶり。「一生帰国しない」と宣言していただけに事実上の強制送還だったとみられている。警視庁も帰国を把握したのが当日の朝という急転直下の帰国。日本の当局も5月下旬に約1週間、捜査員をUAEに派遣し早期帰国を働きかけたものの、UAEで何が起きたのかは明るみに出ていない。

　麻生氏は帰国の途に就く数時間前にも、ガーシー容疑者とLINEでメッセージのやり取りをしていたが「帰ってくるそぶりはなかった。（帰国のニュースは）ガセだと思った」という。そこで、UAEにいるガーシー容疑者の周辺に話を聞いてみると、ガーシー容疑者は食事に行こうとして車を降りたところで8人ぐらいに囲まれ、「話があるから」と他のメンバーと別にされ、そのまま連れていかれたという。麻生氏は「つまりドバイ政府が動いた」と自らの考えを語り「ガーシーも観念して、着の身着のまま帰ってきた感じ」と説明した。「飛行機めっちゃ寒かったと思うよ」とし、ピカチュウＴシャツ、短パン、サンダルのバカンス仕様の服装はUAEで食事に行くための格好だったと説明した。

　ガーシー氏は成田空港に到着した際、所持していたのはスマートフォン1台で現金は持っていなかった。

　逮捕容疑は昨年2～8月、YouTubeで「明日、暴露するネタはホンマに激震走ると思います」「かなり極悪非道なことをしています」などと発信して、俳優綾野剛やジュエリーデザイナー福谷公男氏ら3人を脅迫。うち1人の事業活動を妨害し、撤退するよう強要した疑い。警視庁は認否を明らかにしていない。

　昨年7月の参院選比例代表で旧NHK党から初当選したものの、1度も登院せず、今年3月15日に参院本会議で除名された。警視庁は翌16日に逮捕状を取得していた。旅券は4月に失効し、国際刑事警察機構（ICPO）を通じて、4月13日付で国際手配されていた。

　4日夜、成田空港から警視庁本部へ移送。警視庁はスマホを押収、今後解析を進め、動画制作の経緯などを調べる。