猿之助の両親の死因「いろんな可能性がある」 科学捜査専門家「同時にということは…」突然死は「排除」

[ 2023年5月19日 16:03 ]

市川猿之助
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 フォーゲル綜合法律事務所の嵩原安三郎弁護士(53)が19日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)に出演。18日午前に歌舞伎俳優市川猿之助(47)と両親が都内の自宅で倒れているのをマネジャーが発見し緊急搬送されたことについて、憶測や不確かな情報で語ってはいけない段階だと語った。

 家族3人が発見された当時、すでに猿之助の母は死亡が確認され、歌舞伎俳優で父親の市川段四郎(同弘之)さん(76)は搬送先の病院で死亡が確認された。現在、司法解剖が行われている中で嵩原弁護士は両親の死因や昨日に猿之助の自宅で起きた状況について「いろんな可能性がある」と、どんな可能性も排除しないで捜査を見守ることが大事だと言葉を選び話した。

 錯綜する情報の中に「無理心中」や「両親、もしくは母と父、どちらかが何らかの理由で先に亡くなった」などさまざまな憶測が飛び交う中、報道やSNS上のコメントに対して慎重な姿勢を求めた。

 また、同番組に音声で出演した元埼玉県警科学捜査研究所の雨宮正欣氏は、現在事件と事故の両面で捜査が進められている中、猿之助の両親の死因について目立った外傷もなく、自宅内に薬の空き瓶や練炭がないという状況で考えられることとして病気などによる「突然死」などがあるとしながらも、2人に布団が一枚かけられ並んで発見された状況から「(2人)同時にということは考えられない。(突然死は)排除される」と考えを示した。

 新たな情報として猿之助は依然、意識が朦朧として意識障害がある状態で「一両日中に話を聞ける状況ではない」と捜査関係者の話として報道。また、遺書とみられるもの以外に「親族以外の人物への財産相続」についての書き置きがあったと速報した。

 18日、市川猿之助が午前10時15分ごろ都内の自宅で両親とともに倒れているのをマネジャーが見つけ、119番。母親の喜熨斗延子さん(75)は自宅で、歌舞伎俳優で父親の市川段四郎(同弘之)さん(76)は搬送先の病院でそれぞれ死亡が確認された。猿之助は自殺を図ったとみられるが、命に別状はない。

 両親は2階リビングの床に並んだ状態で首から下に布団がかけられていた。捜査関係者によると、敷布団はなし。1枚の掛け布団が2人にかかっていたという。目立った外傷は確認されず、18日の検視では死因は不詳だった。自宅は鍵は開いていたが、物色された跡もなく、両親が発見されたリビングでは薬の空き瓶や練炭、目張りなどは見つかっておらず、第三者が侵入した形跡もなかった。司法解剖の結果は午後にも判明する可能性がある。

 警視庁は19日午前、猿之助の自宅の現場検証を開始。遺体の司法解剖も始め、死因の特定を急いでいる。閑静な住宅街の一角にある猿之助の自宅前には午前9時前、捜査員が器材を詰めた箱や脚立を手に次々と現場に入っていった。


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