市川猿之助 四代目襲名会見で語っていた夢…歌舞伎関係者の混乱収まらず

[ 2023年5月19日 14:52 ]

市川猿之助
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 歌舞伎俳優市川猿之助(47)宅で家族3人が倒れているのが見つかり、猿之助の両親の死去が確認されてから一夜明けた19日、歌舞伎関係者の衝撃は大きくなるばかりだ。

 猿之助は半地下にある自室のクローゼット内で意識がもうろうとしている状態で見つかった。そばに知人にあてた書き置きがあった。自殺を図ったとみられるが、命に別状はない。意識がもうろうとしている状態が続いているという。警視庁は回復を待って事情を聴く方針。
 
 猿之助が四代目を襲名したのは2012年。前年11年に行った襲名会見では「僕の人生設計の中では『市川亀治郎を一生変えません、襲名しません興行』をやるつもりだった。しかし、伯父から『僕のやってきたことを継いでほしい』と言われたんですけど、その時点で猿之助という名前は、僕の中では神様に等しい憧れの名前でした。『継がせていただきます』というのが、恩返しになればいいという思いで受けました。でも、一番の念頭にあるのは、襲名を通して、個人ではなく、歌舞伎というものを末永く守りたい。そのための襲名だということは、僕の中では変わりません」と語っていた。

 また、次世代に猿之助の名前をつなぎたいとも語っていた。いとこの市川中車(俳優の香川照之)の長男、團子を念頭に置いた覚悟の証言と受け取っていた歌舞伎関係者は多かった。

 歌舞伎関係者は「襲名会見という大きな舞台で責任と次世代への思いについて、いわば決意表明していた猿之助さんが信じられない」と首を振る。仕事も多方面に入っており、その影響は大きい。

 ◇市川 猿之助(いちかわ・えんのすけ)本名喜熨斗孝彦(きのし・たかひこ)。1975年(昭50)11月26日生まれ、東京都出身の47歳。慶大文学部卒。四代目市川段四郎さんの長男。80年に歌舞伎座「義経千本桜」で初お目見えし、83年の歌舞伎座「御目見得太功記」で二代目市川亀治郎を名乗り初舞台。2012年6月、36歳で四代目市川猿之助を襲名した。故蜷川幸雄さんや三谷幸喜氏の舞台にも出演。07年NHK大河ドラマ「風林火山」で武田信玄を演じた。ドラマ「半沢直樹」(TBS)、映画「ザ・マジックアワー」「超高速!参勤交代」などに出演。血液型O。

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