【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第17話 三方ヶ原を真っ赤に染めた武田信玄の“赤い罠”

[ 2023年5月14日 17:01 ]

イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「どうする家康」第17話大河絵 三方ヶ原を真っ赤に染めた武田信玄の“赤い罠”
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 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は14日、第18話「真・三方ヶ原合戦」が放送される。

 昨年の三谷幸喜氏脚本「鎌倉殿の13人」のイメージイラスト全48話分と3枚の“大河絵巻”を描いたイラストレーター石井道子氏。“大河絵”“鎌倉絵”“殿絵”と人気を博した。大河ドラマ62作目となる「どうする家康」でも、前作「鎌倉殿の13人」に負けず劣らない“クセ強”キャラたちを石井氏が描いていく。

 先週の第17話は「三方ヶ原合戦」。武田信玄(阿部寛)は徳川の拠点を次々に制圧。打つ手のない徳川家康(松本潤)は、織田信長(岡田准一)の本軍が加勢にくるまで浜松城に籠城すると決める。しかし武田本軍は、予想外の行動。何と浜松城を素通りし、西へ向かおうとする。このまま武田軍を通すと、遠江の民から見限られ、信長の逆鱗に触れる。何より、瀬名(有村架純)ら家族のいる岡崎城が危ない。打って出るべきか、籠城を続けるか――。家康は究極の選択を迫られる…という展開だった。

 “桶狭間の再現”を狙い、家康は自身と浜松城を“餌”に籠城。しかし、天竜川を渡った「赤備え」の部隊と武田軍は浜松城を素通りし、西へ。徳川の軍議は紛糾。家康は「我らが武田に勝る点があるとすれば、一つ。この地についてじゃ」。夏目広次(甲本雅裕)も地の利を生かす策を進言した。

 武田軍が進んでいるのは三方ヶ原台地。さらに、その先にあるのは身動きが取れない細い崖道。背後からの急襲。家臣団の意見は一致した。

 家康は「皆の者、我が屋敷の戸を踏み破って通られて、そのままにしておく者があろうか。戦の勝ち負けは多勢に無勢で決まるものではない。天が決めるんじゃ!ただちに武田を追い、後ろから追い落とす。出陣じゃ!」。

 だが、すべては信玄の策だった。家康たちが三方ヶ原に着くと、武田軍が待ち構えていた。

 ラストの場面では金陀美具足の遺体が――。第16話では“武田回”とありオープニングアニメは赤一色の背景に百足(ムカデ)。番組ロゴを用いた「アイキャッチ」(アニメなどで場面転換などの際に、CMの前後に本編とは別に挿入される短いカットや映像、画像のこと。視聴者の目を引きつける手法、演出のこと)もラストに登場。大河異色の円形ロゴがクルッと現れる時、百足がロゴに変化した。

 風林火山の旗の下、旗指物に刻まれた百足、圧倒的な「赤備え」の精鋭部隊。そして体調不良を隠し、息子・武田四郎勝頼(眞栄田郷敦)に兵法を伝授した信玄の“赤い罠”。三方ヶ原を真っ赤に染めた武田軍の迫力を、石井さんが描く。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでは昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に続いて2度目の大河絵連載。

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