声優の飯塚昭三さんが急性心不全で死去 ドルゲ、ハカイダーなど担当 50年間も地球征服を企てた男

[ 2023年2月28日 17:13 ]

飯塚昭三さん(シグマ・セブン公式サイトから)

 特撮ドラマ「人造人間キカイダー」のハカイダー役などで知られる声優の飯塚昭三(いいづか・しょうぞう)さんが急性心不全のため15日に亡くなっていたことが28日分かった。89歳。東京都出身。所属事務所が発表した。葬儀は近親者のみで行った。

 所属事務所「シグマ・セブン」は公式サイトで「2月15日午前9時14分急性心不全のため永眠いたしました。葬送の儀につきましてはご遺族の意向により、親族のみにて滞りなく相済ませました。ここに生前のご厚誼に深謝するとともに、謹んでご通知申し上げます」と報告した。

 関係者によると、昨年末まで所属事務所の養成所の講師を担当。最近は体調を崩し、仕事を控えていたという。昨年12月6日のディズニープラス「カールじいさんの空飛ぶ家」の収録が声優としての最後の仕事となった。

 飯塚さんは1952年に日本大学芸術学部に入学。東映制作の特撮ドラマ「超人バロム1」のドルゲ役、「人造人間キカイダー」のハカイダー役、「イナズマン」のバンバ役、「秘密戦隊ゴレンジャー」の鉄人仮面テムジン将軍役など悪の怪人やボスを長年にわたり演じ「50年間も地球征服を企てた男」と呼ばれた。人気アニメ作品でも活躍しており「機動戦士ガンダム」のリュウ・ホセイ役、「世紀末救世主伝説 北斗の拳」のフドウ役、「忍たま乱太郎」の稗田八方斎役などを務めた。さらにナレーション、映画の吹き替えなど、多岐にわたり活躍した。昨年3月には「東京アニメアワードフェスティバル2022」で「アニメ功労部門賞」を受賞した。

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