インボイス制度、ユーチューバーも大打撃「収益激減も合わせて廃業続出するかもしれないぞ!」

[ 2023年2月28日 10:59 ]

セゴリータ三世インスタグラム(sgrt3rd)から

 TBSのバラエティー番組「林先生の初耳学」(日曜後10・00)などに出演し話題の人気のユーチューバー・セゴリータ三世が、28日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。今年10月1日から導入される「インボイス制度」について、ユーチューバーへの影響を詳しく解説した。

 チャンネル登録者数は21万人で、ガジェット系の動画を配信しているセゴ。その豊富な知識と話術から、バラエティー番組などにも出演している。

 27日夜には「声優などが大反対してるインボイス制度がYouTuberにも悪影響すぎてヤバい!収益激減も合わせて廃業続出するかもしれないぞ!詳しく解説!【消費税、レビュー】」と題する動画を更新。今年から始まった消費税の仕入税額控除の方式「インボイス制度」について、「ユーチューバーも大打撃」だと紹介した。

 「インボイス制度」は、国が複数税率(8~10パーセント)のもとで、適正な課税を確保するために必要な制度。これまで課税売上1000万円以下の事業者の消費税は免税されていたが、今後は「課税事業者」か「免税事業者」のどちらかを登録して事業を行うことになる。「課税事業者」になるとこれまで免税されていた分の消費税などの自己負担が増え、「免税事業者」となると仕事を依頼する側が消費税を負担しなければならなくなることから、仕事を失う恐れがあり、フリーで仕事をしている人々から反対の声が多く上がっている。

 この制度について、セゴは「専業ユーチューバー」に影響を及ぼすと分析。「ここ最近は、収益激減問題もあるでしょ。売上1000万円以下の免税事業者になるユーチューバーが増えると思うんですよ。1カ月80万円をユーチューブで稼ぐって、まあ大変だから。そもそもネットで1万円を稼ぐなんてめっちゃ大変だし、YouTubeの再生回数収益なんてめちゃくちゃ波がある。広告単価は月で変動する」と説明し、動画の種類にもよるが「1分の動画が100万回再生でもおよそ10万円」だと明かして、いかにYouTubeで稼ぐことが大変なことかを訴えた。

 この状況で、ユーチューバーの収入を支えているのが「企業案件」。だが、インボイス制度が導入されると、「免税事業者だと企業が消費税を負担することになるため、敬遠されてしまう」と推測し、収益激減問題と重なって「追い打ちをかけることになるんじゃないかな」と吐露した。

 セゴ自身は、この制度について「うやむやになっていた消費税を“どうにかしましょうよ”という制度だし、今は人口もどんどん減って行って、財源をきっちり国が確保したいということ。サラリーマンからすれば、自分たちは年末調整だなんだでがっつり税金を持っていかれるから、“それくらいちゃんとやってくれや”っていう気持ちもわかる」と理解しているという。「賢い人が作ったなと思います。マイナンバーとかもそうなんですよね。今まで言い逃れできていた税金を徴収しようという流れだから、頭のいい人がつくってるなと思いました」として「個人的に思うのは、頑張るしかない。年収を増やしていって、頑張っていくしかないかな」と前向きに語った。

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2023年2月28日のニュース